青丹よし平城山の空にマイルス。


 出張2日目。


 今日も暑い。


 午前中は京都で働き、午後は奈良へ移動。

 できればならまちにある古本屋を訪ねてみたいところであるが、仕事のある身ゆえそれもままならない。


 夕方仕事を終えて宿へ。なにげなく廊下を歩いていると、“竜馬がゆく”と毛筆で書かれた司馬遼太郎氏の額が飾ってあったのでビックリ。


 夕食をとりながらも仕事の打ち合わせは続いていく。


 10時頃に散会し、大浴場へ。幸いにも自分一人だったのでゆったり手足を伸ばしながら歌を歌う。
せっかく奈良にいるのだからさだまさし万葉集の歌をあれこれ引用して作った「まほろば」を風呂場エコーを効かせながら歌い上げる。気持ちいい。

 《青丹(あおに)よし 平城山(ならやま)の空に満月 》


  部屋に戻りテレビをつけると菊地成孔氏が語るマイルス・デイビス伝をやっていたので観てしまう。
「カインド・オブ・ブルー」以降のエレクトリックマイルスに焦点をあてていた。60年代からのマイルスにあまり興味がなかったのだが、一度聞いてみようかという気になった。


 iPodに入っている50年代マイルスを聴きながら読書。「ブンブン堂のグレちゃん」読了。
 高島俊男「座右の名文」の新井白石本居宣長の章を読んだ。