我が心はバルとタン。


 来週からの京都出張のため、前倒しで今週中に仕上げなければならない仕事が思う通りに進まない。


 なんだか、仕事以外でガックリ疲れることが多く、仕事への集中力が維持できないのだ。それも、もともと自分に集中力があると仮定しての話なのだが。


 頭がぼうっとして重くなり、疲労感のような頭痛のような状態へと移行し、忍耐力も尽きて退勤。仕事は持ち帰ることに。


 先程職場で同僚たちが新横浜にあるラーメン博物館へこれから行こうという話をしていたことが頭にあり(誘われたのだが持ち帰り仕事があるため不参加)、駅前のつけ麺屋に寄る。珍しく空いていた。


 本屋で『本の雑誌』6月号を買ってバスに乗る。


 バスの中で柳家喬太郎「擬宝珠」を聴く。マクラで立ち食いそばのトッピングとして立てに割られてしまう魚肉ソーセージの有り様をウルトラマンの八つ裂き光輪で左右まっぷたつにされた2代目バルタン星人に喩えるところで思わず笑ってしまう。「そのため、バルタン星人がバルとタンになった」なんてバカバカしくて笑わずにはいられない。ウルトラマンシリーズで育った世代のため、こういうのに弱いんです。


 帰宅すると大島なえさんから封書が届いていた。封書には神戸・海文堂の『海会』5月号が入っていた。
 なえさん、ご依頼の件、早速行動に移します。


 『本の雑誌』から坪内祐三向井透史穂村弘、田口久美子、池上冬樹各氏の連載を読む。


 その後、持ち帰りの仕事を机に向かってコツコツとやる。

 2時間ほどで机を離れる。やはり、あまり集中はできない。心配事で我が心は引き裂かれたバルとタンのように千々に乱れるのだ。



 今日のBGMはこれ。