今日も出張野外仕事。
少し家を出るのが遅くなったので、慌ててiPodも本もカバンに入れずに出てしまう。
この2つがないと、乗り継ぎでやたら待たされる休日ダイヤを持て余してしまうのだ。
予定通り、仕事は昼過ぎに終わる。
- 小林信彦「花と爆弾」(文春文庫)
「花と爆弾」を読みながら電車で高田馬場へ。
BIGBOXに行く前に腹ごしらえをしようと、「とん久」へ行くが、店の前に数人の人が待っている状態のため、他を探す。そこらをうろうろした後、BIGBOXの正面に建っているビルの2階にある「新宿ねぎし」へ。
豚ロースと牛カルビの定食を食べる。隣りの男子大学生2人組のひとりが「オレって、顔がダサかったらぜったいオタクとして女の子にひかれてたよな。よかったよ、顔が悪くなくって」と話している。この自慢を聞かされている相手の大学生の心中はいかばかりであろうかと思いながら食事を終える。
最後のBIGBOX古書感謝市へ。棚を二回りほどして本を選ぶ。
- 中村伸郎「おれのことなら放つといて」(ハヤカワ文庫)
- 広瀬正「ツィス」(集英社文庫)
- 広瀬正「エロス」(集英社文庫)
- 広瀬正「T型フォード殺人事件」(集英社文庫)
- 石田幹之助「石田幹之助著作集1」(六興出版)
中村本は、以前に第2エッセイ集を買って知った、日本エッセイスト・クラブ賞受賞作。この第1エッセイ集を探していたのだ。
広瀬本はダブリもあるが、このシリーズをすべて集英社文庫で揃えようと思っていて、安かったので念のために買っておく。
「石田幹之助著作集」は全4巻のうち芥川や菊池寛との交流を描いた文章などを収めた一番興味深いエッセイ集である1巻をバラで購入。
帳場にいた向井さんとちょっと話をしてから、電車に乗って帰る。BIGBOXは駅前で気軽に寄れ、向井さんとも話ができる楽しみな古書市であった。BIGBOXに感謝。
地元の駅ビルで明日飲む紅茶を買ってからバスに乗り込む。
帰宅後、洗濯をしてから、持ち帰りの仕事を1時間ほど。その後、仕事関係の軽い苦情の電話を1本受けてから、読書の時間となる。
今夜は、先日往来座で買った荻原魚雷「古本暮らし」(晶文社)を読む。サインの他に入った識語は“公園で読書”。カバーの林哲夫さんの絵とマッチしたこの言葉を選んだのだ。
80ページほど読み、「昼寝は大事 『天野忠随筆選』」にニッコリする。題名も短さも最後の一文もいい。
- 作者: 荻原魚雷
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 2007/05/05
- メディア: 単行本
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