伴健人商店。


 夕方まで部署の会議。その後、部署の仲間との飲み会に行く。
 長茄子の一本漬け、出し汁豆腐、名古屋風手羽先、柚子胡椒おろしのつくねなどを食べる。みななかなか美味しい。


 2次会はカラオケ。1次会で食べ足りなかったとみえてみんなで焼きおにぎりを頼もうということになる。6人いるのでおにぎりを6つ頼むと、皿に3つのってくる。これが2皿で終わりかと思うと、次々と皿が来てついには6つの皿がテーブルに並んでしまう。どうやらこの店の焼きおにぎり1つとは一人前3個のことを指すらしい。そんなことを今知っても後の祭り。18個の焦げ茶色の物体を前にして皆がしばし茫然とする。
 おにぎりを食べる合間に歌を歌う。今日は「慕情」を選曲。といっても映画「慕情」の主題歌でナット・キング・コールが歌ったあのスタンダードナンバーのことではなく、サザンオールスターズの隠れたバラードの名曲「慕情」の方である。


 帰宅して、昨日チェックした外市一箱用の本を確認。何冊かは入れ替える必要があるかもしれない。前回のセレクションでわけあって選外となった本を眺める。
 例えば、森山大道「犬の記憶」(河出文庫)。これは先日ブックオフで手に入れたものなのだが、よく見てみると書き込みが一杯あった。これでは出せない。
 その他、洲之内徹「気まぐれ美術館」(新潮文庫)、同「絵のなかの散歩」(新潮文庫)はダブリ本のはずなのだが、もとからの所持本が見当たらなかったため、大事をとって外すことにした。
 また、小林信彦「地獄の読書録」(集英社)も故あって見送った。なんだか、箱に入れなかった本の方が魅力的に思えるのは何故だろう。


 外市での自分の箱の屋号を決める。

「伴健人商店(van kent shop)」で、“ヴァン・ケント・ショップ”と読みます。よろしく。