弥生・卯月・皐月そろい踏み。


 今日は暖かい。午前中の野外仕事では腕まくりをしていたのだが、日にさらされていた部分に後で発疹の様なものが出て赤くなっているのに気づく。これも花粉症の症状なのだろうか。


 午後退勤し、神保町へ。まずは書肆アクセスだ。

 『spin』は以前畠中さんからいただいているのだが、執筆者のみなさんのサインが入ったものが入荷したと聴いたので取り置きをお願いしていたのだ。
 「世界屠畜紀行」もアクセスですでに手に入れていたのだが、サイン本が入る前だったため、前の本は友人にゆずり、今日晴れてサイン本を手に入れる。
 「ミカン」は林哲夫さんのイラストに奥さんのはやしゆみこさん(ナベツマさんです)が文章を書いている小体な本。
 『いろは』はいつも通り『暮しの手帖』テイストのかわいらしい小冊子。ただ、中身は濃くて、今月の『ku:nel』を遥かに上回っていますね。

 今日の目的のひとつである『サンパン』の最新号は店頭に置いてなかった。畠中さんはいらっしゃらず、お見かけしたことのない店員さんにお尋ねしてみたが、ないらしいので他をあたることに。


 東京堂へ。ここでも見当たらず、店員さんに聴くも見つけられず。代わりにサイン本の棚からこれを。

 別にサイン本にこだわるつもりはないのだが、サインありとなしが並んでいたらやっぱりありを取るのが人情でしょう。

変死するアメリカ作家たち

変死するアメリカ作家たち


 ふくろう店に移動。ここにはこれが置いてある。

  • 『Lmagazine』5月号

 美術館特集だ。山本善行さんの「天声善語」は大江健三郎「夜よゆるやかに歩め」の話。佐野繁次郎装幀も魅力だが、作者自身が封印した作品であるというのもそそるなあ。


 三省堂にも『サンパン』はなし。村山書店の店頭台からこれを200円で。

 双葉山の70連勝ならずを伝えたNHKアナウンサー和田信賢氏の評伝である。和田氏に対する興味というより解説三國一朗にひかれて購入。


 村山書店を出て歩いているとばったり畠中さんと出会う。しばし立ち話。畠中さんもジェイン・オースティンを読んでいるとのことで、しばし熱くオースティン談義をする。路上でこんな会話が自然にできるのもやはり神保町だからだろうな。もしここが銀座や戸越銀座だったらきっとしていないと思う。


 満をじして岩波ブックセンターへ。ここにはあるだろうと思ったのだが、『サンパン』の影も見えない。条件反射的にこれをレジへ。

  • 『みすず』3月号

 『みすず』には前号の読書アンケートにもれた2名分が掲載されていた。『図書』3月号を貰う。


 前回は休みだった日本特価書籍へ。

 前者はここで買おうと買い控えていたもの。後者は“イギリス古寺巡礼”特集。イギリス大好き人間としては押さえておきたい1冊だ。古寺の写真が中心だが、映画「いつか晴れた日に」で映し出されていた緑なす英国がそこにある。うれしい。

芸術新潮 2007年 04月号 [雑誌]

芸術新潮 2007年 04月号 [雑誌]


 神田伯刺西爾まで戻って、冷やしブレンドとコニャックポンム。『みすず』から田中眞澄「ふるほん行脚」をよむ。今回は明大前、下高井戸、桜上水を回る。レックス・スタウト「料理長が多すぎる」(ハヤカワ・ミステリ文庫)を買っている。美食家探偵ネロ・ウルフ・シリーズのひとつ。僕はこのシリーズが大好きで、高校時代によく読んだ。この作品もそう。あの頃はウルフの助手で語り手のアーチー・グッドウインのようになりたいと本気で思っていたものだ。ウルフのようになりたいとは一度も思わなかったけど。


 帰りの車中で吉田豪「男気万字固め」を読了。さいとう・たかを本宮ひろ志乙武洋匡と読んだことになる。いやぁ、中身の濃いインタビュー集でした(キッパリ)。


 帰宅すると『彷書月刊』4月号が届いていた。明治・大正の辞書特集。表紙の桜色がいい。雑誌名の下にあしらわれた桜の花びらがおしゃれ。なんと今号でグレゴリ青山「ブンブン堂のグレちゃん」が最終回。残念だなあ。単行本はイーストプレスから5月に発売されるそうです。