残念四念。


 職場のパソコンは日に日におかしくなっていき、ワードのアイコンをクリックしているのに「ワードがインストールされていない」と言い出したり、さっきプリントアウトしたばかりなのに「プリンターが選ばれていない」とのたまったりする。挙げ句の果てにはシャットダウンしても平気の平左でいっかな画面を閉じようとしない。なんとかして。


 仕事を終えて本屋へ。

月刊化第1号。隔月号の大きさの方が好きかな。

coyote(コヨーテ) No.16 特集・トーテムポールを立てる「見えないものに価値を置く世界」

coyote(コヨーテ) No.16 特集・トーテムポールを立てる「見えないものに価値を置く世界」


 コンビニで夕食と『週刊文春』を買って帰宅。

 夕食後、『週刊文春』を開く。坪内さんの「文庫本を狙え!」は戸板康二團十郎切腹事件」(創元推理文庫)を取り上げる。やはり、最初は昨年夏に発売予定だったこの本が今年春まで伸びたことに触れている。今年になってからの刊行予告に《でも、だまされないぞと思った》というのは読者の多くがウンウンとうなずいていると思う。


 『週刊文春』を閉じて、『coyote』を開く。昨日「yomunelの日記」(id:yomunel)で知ったジャック・ロンドン「火を熾す」(柴田元幸訳)を読む。極寒の原野を歩くひとりの男と一匹の犬。唾さえ下に落ちる前に凍ってしまう氷点下の世界で男は火を熾そうとする。読んでいるこちらの皮膚がぴきぴきいいそうなくらい身体感覚に訴えてくる話だな。


 その後、西村賢太「どうで死ぬ身の一踊り」から表題作を読んでいると、宅急便がくる。友人がロンドン土産にウイッタードの紅茶を送ってくれたのだ。包みを開くとぱあっと甘い香りが部屋中に広がる。そうそう、このフレバリーティーの匂いはまさにウイッタードだ。中身は“シナモン・チャイ”と“イングリッシュ・ローズ”。明日職場で飲んでみよう。


 「どうで」に続いて「一夜」も読む。ともに藤澤清造への耽溺と同居する女に対する甘えが絡み合う世界。もてなかった主人公が一緒に暮らしてくれる女を見つけて喜んでいる部分の描写はいろいろと面白い。


 アマゾンからメールが来ており、先日注文した「加能作次郎藤沢清造戸部新十郎」(石川近代文学館)の配送が5〜7週間遅れるとのこと。本が確保できないのだ。残念。


 GWの一箱古本市の参加受付が始まった。その日は今年も仕事で動けないのだ。残念。

 
 書肆アクセスのブログで岡崎武志「読書の腕前」サイン本がすでに売切れたことを知る。買いに行こうと思っていたのに。残念。


 岡崎さんの「読書の腕前」刊行記念ライブが今日“古本酒場コクテイル”であったことを知る。行けばよかった。残念。