今日から弥生。職場でセレモニーがあり、受付係を務める。今日も花粉が多く飛んでおり、反応した目の回りは赤くなり、歌舞伎の隈取りか京劇の役者かといった状態。咳が出るのを予防するため白いマスクをすると顔面紅白幕の出来上がり。いや、目出度いな。なんて言っている場合じゃないか。何とかならないのかな、これ。
退勤後、本屋へ。
後者は、安岡章太郎・阿川弘之・庄野潤三・遠藤周作の4氏を取り上げ、解説は坪内祐三氏が務める。
TSUTAYAでDVDとビデオを借りる。前者は岡本喜八監督「江分利満氏の優雅な生活」、後者は山下敦弘監督「ばかのハコ船」だ。
帰りのバスの中で春風亭柳朝「掛け取り」を聴く。借金取りを相手の好きな狂歌や歌舞伎でケムに巻いてしまう噺。そう言えば昨日の「七段目」も芝居の噺だった。
帰宅後、「ばかのハコ船」を観る。健康飲料「あかじる」を売るためにカップルが男の故郷に行く。駅を降りるとそこには殺風景な一本の長い道がある。ここですでに二人の前途多難な人生が予告されている。男(山本浩司)のダメさぶりがなんとも情けなくておかしい。紅白の横縞のラガーシャツに茶色のジャケットという服装のダサさも効いている。女(小寺智子)はキレイではないがだんだん魅力的になっていく。山本剛史演じる男の友人がいい味を出していた。
最後はマンホールのシーンで終わると思ったら、まさかストッキングまでかぶらせるとは。そこまでやりますかといった感じ。
終わり近く、男の昔の彼女が自分のスナックの前にしゃがんでタバコを吸っているところに上から坂を下って身重になった男の従姉妹が降りてくる夏の昼間のシーンになんだかとても映画を感じる。なぜと聞かれてもうまく説明はできないのだが。楽しめた映画。
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