本日遅番。
駅ビルでオコワとお茶と総菜を買ってから職場へ。
今日も声は出ない。周囲から心配されてしまうのが有り難いことながらも何とも言えず面映い。
同僚の女性2人(20代)の会話。
「あれ、パーマネントかけた?」
「ええ、ちょっとかけてみました」
(今どき“パーマネント”なんて使うの?)
続いての会話。
「あれ、ハナミズ出てるよ」
「ええ、ちょっと出ちゃいました」
(別に人前で確認しなくてもいいのに)
いつもなら突っ込むところなのだが、今日は声が出ないので心の中で止めておく。
職場にいるとどうしてもしゃべって喉に負担をかけてしまうため、いつもより早目に退勤する。
本屋へ。
帰ったら早速読んで久し振りに「のだめ」の世界を堪能しよう。
帰宅後、「のだめカンタービレ」を読む。父親・千秋雅之の出現に動揺する真一とその心中を鋭く見抜くのだめ。父との距離を詰めることを恐れる真一をよそに、のだめは雅之に近づいて行く。オーケストラの指揮者と音楽学校の生徒という立場の違いからすれ違いを続ける真一とのだめ。そろそろお約束の波乱が持ち上がりそうなところで次号へ続く。そう言えば、コンサートに遅刻しそうになったのだめもハナミズを出していたな。
- 作者: 二ノ宮知子
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今日の「特別な一日」は「文体の練習」。山田稔さんが河出書房の世界文学全集の1冊として訳したゾラ「ナナ」の話。気が向かなかった「ナナ」の翻訳をしながら段々そこにやりがいを見出して行く姿が描かれる。文体へのこだわりや自分の誤訳を含めた翻訳の苦労なども語られており、未読の「ナナ」をぜひ山田稔訳で読んでみたいと思わせる1編。古本屋で探してみようか。
その後、内澤旬子「世界屠畜紀行」(解放出版社)を読み始める。まずは第1章の韓国編を。屠畜の現場を訪ね、現地の人に屠畜に関わる人々に対する差別の有無を確認して行くという視覚的にも精神的にもハードなルポを内澤さんは自分の内なる「それが知りたい」という思いに従ってずんずんと進めて行く。感情は豊かであるが感傷はしない内澤さんの文章は、屠畜というグロテスクな場所を肩肘張らないニュートラルな地平で見せてくれる。だから、とても読みやすいし、ちょっと不謹慎かもしれないけれど楽しくないわけないんである。
明日は午後から神保町近くへ出張だ。しめしめ帰りに神保町へ繰り出してやると思うバンジャケテイなのであった。う〜ん、内澤さんの文章に感化されてしまったような。