味覚3日天下。


今日の昼に食べた仕出しの弁当(ポークジンジャー)はいつもの味に戻っていた。僕の味覚バブルは3日持たずに終わる。


仕事を終えて帰ろうとすると、後ろの席の女性の同僚が、細い腕を曲げて力こぶを作り、「最近鍛えてるんですよ。触ってください」と言う。夜になって人影も少ない職場で若い女性から触ってくれと言われてもなあ。丁重にお断りして退勤する。


本屋へ。

  • 山村修「書評家〈狐〉の読書遺産」(文春新書)

待っていたこの新書が出たので喜んでレジへ。


駅ビルのCD屋の店頭にはノラ・ジョーンズの新譜が23日に発売されるという告知が貼ってある。これは聴いてみたいな。


バスの中でノラ・ジョーンズのファーストアルバムを聴きながら帰る。


帰宅後、「書評家〈狐〉の読書遺産」を読み始める。これは『文學界』に2003年8月から2006年7月まで連載された「文庫本を求めて」をまとめたもの。巻末に中野翠さんの「さようなら〈狐〉」(『文學界』2006年10月号掲載)が再録されている。
雑誌連載時に目を通しているものばかりなのだが、こうして本として読んでみるとやはり趣き深く、面白い。ナボコフ「青白い炎」の書評で自身のナボコフ好きを語り、鴻巣友季子訳「嵐が丘」の書評ではその新訳の清新さを賞賛している〈狐〉氏は、若島正訳によるナボコフ「ロリータ」を読んでどう思ったのだろうかと思わずにはいられない。2006年に亡くなった山村氏は2005年に出た単行本を手に取ったに違いないだろうから。



今日の4000番台。

ポイント・オブ・デパーチャー

ポイント・オブ・デパーチャー


アンドリュー・ヒルのBN第4作が4167番。ケニー・ドーハムエリック・ドルフィージョー・ヘンダーソンといった豪華な共演陣が魅力の1枚。しかし、なんと言ってもドルフィーヒルという2人の個性派の邂逅を記録したというのが大きい。ドルフィーのフルートはいつ聴いてもゾクッとする。