“本気”の人。


本日は朝から出張。


比較的待ち時間の長い出張なので、その間に読もうと貴田庄「小津安二郎文壇交遊録」(中公新書)を持っていく。


予想通り長い待ち時間があったため食堂脇の陽は当たるけど風は建物が防いでくれるベンチを見つけ、仕事が終わる夕方4時までにはあらかた読んでしまった。
永井荷風断腸亭日乗」にはまっている時期の小津日記の記述が「断腸亭日乗」の文体そっくりになってしまうところが面白い。


出張場所からの帰り道、乗換駅である青葉台ブックファーストに寄る。

作家の長島有氏らによる同人誌。先日ネットで一部の書店での販売を開始することを知り、その一つにこの店の名前があったのだ。この同人誌、なかなか遊び心があってよろしいです。


一度職場に戻ってから急いで帰宅。着替えて同僚の親類のお通夜に向かう。
コートのポケットに「文芸誌『海』精選対談集」(中公文庫)を突っ込んでいく。
終了時間の7時になんとか斎場にたどり着いた。すぐさま焼香を済ませて地元まで戻る。


駅前の蕎麦屋で精進落としを兼ねて夕食をとり帰宅する。
ポストに『彷書月刊』12月号が届いていた。今月から定期購読にしたのである。
生誕百年を記念した竹中英太郎特集だ。いつもは見開き2ページのグレゴリ青山「ブンブン堂のグレちゃん」が“特別編”として3倍の分量に拡大され、甲府にある竹中英太郎記念館への訪問記となっている。なかなか読み出があって楽しい。竹中英太郎経由で竹中労聞き書きラカン一代 鞍馬天狗のおじさんは」を読んだグレちゃんが「なんか竹中労ってすごい“本気”の人や…」と思うところに共感する。積読本となっているちくま文庫竹中労本を読まなくてはと思う。岡崎武志さん、南陀楼綾繁さんの連載にも目を通す。





今日の4000番台。

シルヴァーズ・セレナーデ(紙)

シルヴァーズ・セレナーデ(紙)


お馴染みホレス・シルバー・カルテットのアルバムが4131番。今回はいつものファンキー度が低く、落ち着いた曲調のものが多い。個人的にはいつものヤツよりこちらの方が好みだな。