幻の『海』と出会う。


昨晩、10月は中公文庫を読み忘れたと慌てるが、そうだ「中公文庫解説総目録1973〜2006」を読んだではないかと思い出す。よしよし。


仕事を終えて本屋へ。
ざっと一回りして帰ろうかと思ったところ、店の前の特設台で中公文庫フェアをやっているのに目が留まる。それを覗いてみると“中央公論新社創業120周年記念企画”の5冊が並んでいた。
中央公論文芸欄の明治」と「中央公論文芸欄の大正」にまず手が伸びる。『中央公論』に載った短篇小説のアンソロジーなのだが、有名作家のけっこう名を知られた作品ばかりの印象。別にこの本で読まなくてもと思う。ちょっとがっかり。
次に文芸雑誌『海』のアンソロジー3冊(「精選短篇集」、「精選対談集」、「子どもの宇宙」)を手に取る。こちらはなかなかレアなものが多そうだ。その中でも一番面白そうであったこれを買う。

  • 大岡玲編「文芸誌『海』精選対談集」(中公文庫)

ただ、後ろのPRページにある《幻の文芸誌「海」が紡いだ作品が、時を経て甦る 1969−1984》という文言を読んで脱力する。15年も続いた文芸誌がなんで《幻》なんだ。いかにも売らんかなのコピー臭がして『海』のファンである僕もちょっとゲンナリするな。


日高屋でタンメンと野菜餃子の夕食。食事を待ちながら「出版業界最底辺日記」(ちくま文庫)を読む。日本特価書籍で一度に18810円も本を衝動買いする塩山さんに度肝を抜かれる。僕もこの店では何度も大人買いをしたことがあるが、10000円を越えた記憶はない。う〜ん、参りました。


帰宅するとポストに小包が。古書現世から目録注文品が届いたのだ。わぁ、もう来たと中を開ける。

後者の装幀がカッコいい。


今日の4000番台。

ダウン・トゥ・アース(紙ジャケット仕様)

ダウン・トゥ・アース(紙ジャケット仕様)


フレディ・ローチのBN初リーダーアルバムが4113番。オルガン入りアルバムというと兎角ノリノリ方向へ行きがちであるが、これはそれっぽい曲をやってもどこか地味で落ち着いた雰囲気を壊すことがない。バレルの存在がきいていますね。

購入1。
【購入できる新刊数=1】