秋晴れの清々しい日。
仕事をしていても気持ちがいい。
夕方退勤。本屋へ。
- 『文學界』11月号
これをいつもの通り買おうとしていたら、こちらが目に入る。
- 『STUDIO VOICE』11月号
STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2006年 11月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: INFASパブリケーションズ
- 発売日: 2006/10/06
- メディア: 雑誌
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“今、いちばん大切な本 118人のクリエーターが選ぶ248冊”という特集名が目に飛び込んできたからたまらない。やっぱり買ってしまう。後半には大橋歩さんのインタビューも掲載。10月30日から銀座で『歩のあゆみ−−「平凡パンチ」から「アルネ」まで』という展覧会が開かれるそうだ。
レジ横から『本が好き!』(光文社)vol.5を貰う。“坂口安吾生誕100年”を記念して出口裕弘「安吾ワールドのほうへ」というエッセイが掲載されている。
歩いて帰る。途中そば屋に寄って夕食。
ちょっと食べ過ぎのお腹を抱えて外へ出ると大きな満月が中天へ登ろうとしているところだ。風は涼しく、夜はほの明るく月に照らされている。なんともいい気分。
帰宅して、荷物を置き、再び外へ出る。食後の運動と月光浴を兼ねて近くのブックオフまで散歩がてら行くことにしたのだ。
月にひかれてブックオフ参り。
iPodの曲名検索で月にまつわる曲を探す。まず「blue moon」が見つかる。ヴォーカルで聴きたいところだが、入っていたのはウィントン・ケリーのピアノ。これを聴きながら歩き、次は「moon and sand」。ベティ・ブレイクが歌っている。続いて同じ曲がケニー・バレルのギターで流れてきた。月がかかっているのとは反対側の空にぽつんとひとつ星が瞬き、その星をかすめるように旅客機が赤と緑のランプを点滅させながら彼方に飛び去って行く。明日は休み、心と時間に余裕があるこんな夜は年に何回も味わえるものではないという喜びがこみ上げてくる。
「ブ」で以下の本を購入。
- 小沼丹「黒いハンカチ」(創元推理文庫)
- なぎら健壱「下町小僧」(ちくま文庫)
- 小林信彦「コラムは誘う」(新潮文庫)
- 埴谷雄高「死霊1」(講談社文芸文庫)
- 白洲正子「能の物語」(講談社文芸文庫)
- 幸田露伴「幻談・観画談 他三編」(岩波文庫)
- 大岡信「詩の日本語」(中公文庫)
- 業田良家「シアター・アッパレ」(小学館)
- 黒金ヒロシ・ペリー荻野「伝説日本チャンバラ狂」(集英社)
最後の1冊を除いて105円。最初の4冊はダブリ。露伴本は先日読んだ中野翠さんの「満月雑記帳」で狐こと山村修さんと中野さんがともに名作と語り合ったと知り、「観画談」を読みたくなって購入。
帰宅後、ブログ散歩。
「古書現世店番日記」(id:sedoro)を読むと、今年いっぱいでブログ日記をやめる旨が書かれている。ブログそのものは告知等の媒体として継続し、週1回ほどの更新を維持するとのこと。数年前、早稲田青空古本祭を盛り上げるために始めたブログ日記の当初の目的は達したということなのだろう。
昨日も書いたが向井さんは“早稲田古本屋”という枠組みでいつもものを考えている人だと思う。若くて才能があるこういう人がいるのだから早稲田古本屋街は幸せだ。
今日の4000番台。
- アーティスト: ケニー・クラーク,ジミー・ウッド,フランシー・ボラーン,ダスコ・ゴイコビッチ,デレク・ハンブル
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 1994/01/26
- メディア: CD
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ベテランのケニー・クラークがフランシー・ボラーンと組んだ双頭バンドが4092番。写真のウルフ、録音のゲルダー、プロデュースのライオンが絡んでいないBNアルバム。録音場所もドイツだ。5人のホーン陣を揃え、ベテランならではの余裕の演奏が繰り広げられる。ジャズには珍しく1曲3分ほどの短さもまた仕上がりの良さを後押ししているような印象。全10曲というのもお徳感あり。
【購入できる新刊数=4】