読むより買うんが好きなんや。


代休返上の仕事を昼過ぎに終えて、電車に乗る。


雨の神保町に到着。地下鉄の出口に近いさぼうる2に飛び込んでナポリタンのセットで昼食を済ます。


書肆アクセスへ。

向井さんの本はサイン本。前著に貰った署名と書体の違うかわいいサインになっている。
「借家と古本」はスムース文庫版を持っているのだが、“増補復刻版”とあればやはり買ってしまう。以前にも書いたが「借家と古本」という題名はすばらしい。このすわりのよさを見よ。


東京堂ふくろう店で。

  • 『Lmagazine』11月号

昨日の「daily-sumus」で紹介されていた“小西真奈美山本善行”共演の表紙が楽しいこの1冊を購入。

山本さんが自転車で左京区にある古本屋を回って本を買った様子が見開き2ページにわたって紹介されている。買った本の書影も並んでいて興味深い。また連載の「天声善語」も味わいのある文章で、林哲夫さん同様長谷川邦夫「美酒と革嚢」(河出書房新社)が欲しくなる。


三省堂で。

「ナマの京都」を楽しく読んだので、その続編とも言えるこの本は見逃せない。神保町周辺の地図をあしらった三省堂のブックカバーがうれしい。


いつもの喫茶ぶらじる休憩。
彷書月刊』の連載に目を通す。岡崎武志さんは大阪にある“ブックカフェ ワイルドバンチ”を取り上げている。この夏の大阪周遊では寄ることができなかった店だ。次の機会には是非行ってみたい。
南陀楼綾繁さんはご自分のブログを本にまとめた経緯を紹介。「路上派遊書日記」の発売が楽しみ(僕のことも注に出てくるらしい)。
グレゴリ青山さんの「ブンブン堂のグレちゃん」は相変わらず楽しい。最後のブンブン堂主人の言葉「ああいう人は本を読むより買うんが好きなんや」が耳に痛い。


ぶらじるを出ると雨脚が強くなっている。足早に古書店街を先に進む。
日本特価書籍で。

ユリイカ』は稲垣足穂増刊号と吉田健一特集号の2冊。


ずっしりと肩に食い込むカバンの重さを感じつつ、地下鉄の入口を降りて行こうする自分の頭の中に「ああいう人は本を読むより買うんが好きなんや」という言葉がまた響いてくる。


帰宅後、「しぶちん京都」を読む。最近京都に行く度に歩くのを楽しみにしている錦市場の裏側や京都の巨大銭湯にある裸で乗るエレベーターなど面白い話がたくさん。あっという間に読み終える。また京都に行きたくなった。


その後、庄野潤三「自分の羽根」読了。これで今月の講談社文芸文庫はクリア。
残るは中公文庫だ。三宅艶子「ハイカラ食いしんぼう記」に決める。カバーが東郷青児、挿画が佐野繁次郎という贅沢な1冊。


今日の4000番台。

ディアリー・ビラヴド

ディアリー・ビラヴド


スタンリー・タレンタインが後に結婚することになるリトル・ミス・コット(シャーリー・スコット)と共演した4081番。曲目といい、ジャケットといい、ごちそうさまという感じ。


購入6。読了2。

【購入できる新刊数=3】