今日も秋らしい朝。
休日出勤なので、歩いて職場へ。
帰りも歩く。
途中のコンビニで。
- 『サンデー毎日』10月1日号
これも帰路の途中にあるそば屋に寄って夕食。
せいろとカツ丼のセットを待つ間にグラビアページの「文士ごひいき酒場探訪 名言は酒場でつくられる」を眺める。文章を書いているのは岡崎武志さん。ランチョン(吉田健一)、木家下BAR(開高健)、長兵衛(田村隆一)、クラクラ(俵万智)、ルパン(坂口安吾)が取り上げられている。それぞれの酒場のカウンターにそれぞれの作者の本が置かれているのだが、安吾の本が新しい講談社文芸文庫版「日本文化私観」なのがちょっとさびしい(他はすべて単行本)。できれば、原弘装幀の「堕落論」か、福田恆存編集の「坂口安吾選集」あたりだったらうれしかったな。最後のルパンのページであの有名な太宰の椅子アグラ写真を再現している岡崎さんがサイコー。
帰宅して、「陰摩羅鬼の瑕」の残り約100ページを読了。途中からトリックは分かったのだが、それでも1200ページを費やした壮大なホラ話を堪能する。大きなホラを吹くためには、儒教やハイデガーや妖怪といった脇をかためるものが必要なのだと納得。
その後、庄野潤三「自分の羽根」の続きを少々。
今日の4000番台のCDが棚に見当たらず。本格的な発掘は明日にするとして、代わりにこれを聴く。
- アーティスト: フレディ・グリーン,アル・コーン,ジョー・ニューマン,ナット・ピアース,ミルト・ヒントン,ヘンリー・コーカー,オーシー・ジョンソン,ジョー・ジョーンズ
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2002/06/26
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (2件) を見る
カウント・ベイシー楽団を50年に渡って支えたリズム・ギターのフレディ・グリーンのリーダーアルバム。前にしゃしゃり出ることなく、フロントのホーン陣のサポートに徹するその姿は、家族や近所の人の話題を前面に出し、あまり自分が出しゃばらない庄野潤三作品の世界とどこか似ている。
庄野作品は、リズムギターのように地味だが着実に時を刻んでいくように見える。
読了1。
【購入できる新刊数=7】