行きが親父で、帰りがせがれ。


午後から出張。
横浜駅からバスに乗る。iPod古今亭志ん生「火焔太鼓」を聴きながら行く。
「火焔太鼓」は幾つかのバージョンを入れてあるのだが、これはサゲが「おジャンになる」ではなく、「ドンドンもうかる」であった。
冷房のない大部屋での会議。毎年恒例の仕事なので問題なく終了する。
会場近くのバス停ではなく、すこし先の始発のバス停まで歩いていく。こちらのバス停までわざわざ行く人は会議の出席者には一人もいないので、スイッチがプライベートモードになり、ホッとする。バス停には誰もいない。ひとりベンチに腰掛けて、マイク・ロイコ「男のコラム1」を読む。
バスが来て乗り込む。最後尾の隅っこの席に座った僕だけを乗せて発車。本を閉じ、iPod古今亭志ん朝「火焔太鼓」を聴き始める。晩年の録音なので、志ん朝師匠の声が少し荒れているのが感じられるが、マクラから噺に入るとそれもあまり感じなくなる。こちらはテンポよく「半鐘はおよしよ、おジャンになるから」でサゲ。バスもちょうど横浜駅西口に到着した。


有隣堂に寄る。

ついに光文社古典新訳文庫がスタートした。10月、11月と4冊ずつ刊行し、12月からは毎月2冊ずつ出していくとのこと。果たしてそのペースで新訳が準備できるのかちょっと心配。


帰宅し、「男のコラム1」読了。続いて杉浦日向子百日紅(下)」(ちくま文庫)を読み出し、読み終える。連作なのだが、話や絵柄に微妙なブレがあり、それがむしろ味になっていると思う。



今日の4000番台。

グランツ・ファースト・スタンド

グランツ・ファースト・スタンド


4000番台でBNが最も力を入れたと思われるギタリスト・グリーンのレーベルデビュー作がこの4064番。テクニックをひけらかすタイプではなく、ケニー・バレルより地味ではあるが、ブルーな感覚がうかがわれる。グリーンの顔を見ると大学時代の友人を思い出す。そっくりなのだ。
友達にひとりは似たような顔がいるというところにこの人の親しみやすさがあるような気がする。


2冊読了。2冊購入。


【購入できる新刊数=5】