小麦色のステラ。

今日は曇りがちで過ごしやすい。野外仕事も楽だ。
2時過ぎに職場を出る。


東横、井の頭、中央線と乗り継いで西荻窪へ。
すでに3時を過ぎ、昼食をとっていない胃の腑は空腹を叫んでいた。そうだ、鞍馬でせいろの一枚もたぐっておこうと店の前に行くが昼の営業時間が終わっている。
あきらめて高架下を通り、音羽館の前を過ぎてハートランドへ。明日まで北尾トロさんによる期間限定ブックカフェ<ランブリン・ブックス>がここで行われている。確か食事のメニューもあるはずだと楽しみに入るが、それは先週末の土日だけらしい。空腹に耐えかねコーヒー一杯も飲まずに退散。よし、それなら「ねこそぎ記念日」で応援している荻窪のブルーベルに行き、好物のオムライスを食べる事に決定し、足早に西荻の古本屋を回る事にする。
音羽館に取って返し、1冊購入。

探していたこの本を手に入れる。うれしい。神保町の中山書店にもあったのだが、値段の折り合いがつかず見送っていたのだ。400円は満足。
続いて興居島屋へ。こちらに“ふちがみとふなと”のCDが置いてあると聞き、それを買いに行く。棚にないので石丸澄子さんにおたずねするともう売切れてしまったとのこと。高円寺の円盤に行けばあるはずと場所を丁寧に教えていただく。なにも買わない客なので申し訳ない。


急ぎ荻窪へ移動。カフェひなぎくの前をスルーして、昨晩地図を確認してあるブルーベルへ急ぐ。実は以前にもこの店に場所もよく確認せずに行こうとして失敗した事があるので、今回は事前調査済。予習のかいあって迷わず店の前に。しかし、昼の営業は3時までで、夜は6時からとある。しまった今回は営業時間の確認を怠った。己の迂闊さを憎む。空の胃袋からの強烈な苦情を意識しつつ、カフェひなぎくに戻り、店内に。入口左手の奥が海月書林のコーナーになっている。ホットサンドと水だしコーヒーを頼んでから本棚に目を走らせる。記念に1冊。

のんびりと集めている“犀の本”シリーズのひとつだ。
熱々のホットサンドにかぶりつき、それをアイスコーヒーで流し込んで店を出る。
荻窪に来たらやはりささま書店に寄らないわけにはいくまい。まずは名物均一棚から1冊。

そして、久し振りに店内から1冊。

角川文庫版は持っているのだが、親本は毎日新聞社から出ていたんだ。知らなかった。和田誠装幀・挿画の愛らしい本。


高円寺まで足を伸ばす。
教えていただいたので円盤はすぐに見つかった。
ふちがみとふなとのCDを2枚買う。

  • 「ヒーのワルツ」
  • 「アワ・フェバリット・ソングス」

前者はガケ書房で聴いた歌が入っているオリジナルソング集。後者は外国の曲のカバーアルバム。


食事以外は予定していたこととものを満たせたので満足して帰る。
井の頭線の中で野村胡堂「胡堂百話」読了。さっき買った「音楽と生活」を取り出して杉本秀太郎氏の解説を読む。


地元に戻り本屋を覗く。新潮文庫の新刊が出ていた。待っていたこれを買う。

解説は荒川洋治さん。薄い本であるが、いまどき380円はうれしい価格だ。


帰宅して「いつか王子駅で」の解説を読む。それにより今月もう1冊読まなければならない講談社文芸文庫島村利正「奈良登大路町|妙高の秋」にする事に決める。先月講談社文芸文庫を読み切れなかったので今月は2冊ノルマなのだ。


読みかけであった濱田研吾三國一朗の放送室」を読み継ぐ。


今日の4000番台。

ライト・フット

ライト・フット


ルーおじさんが快調に吹き捲くっている4053番を聴く。間違えて途中で止めた演奏まで収録してしまうノリのよさがこの人の売りだろう。ラストの「星影のステラ」なども、いかようにもセンチメンタルにしてしまえるこの曲をひたすら明るく元気に歌い上げているものこの人らしい。まるで真夏の陽光の下で肌を焼くステラといった感じだ。