大阪再訪。

京都から阪急電車で大阪に向かう。
梅田駅に着く。まずは御堂筋線で緑地公園駅へ向かう。ここにあの有名な天牛書店本店があるのだ。とてつもなく暑い陽射しのしたを歩きながら外装工事中の店になんとか辿りつく。
1階と2階のフロアを持つ、図書館のような静謐な雰囲気と開放感の店内に汗みずくの体と心が癒される。

を来店記念に。

今回大阪でのポイントと考えている一色文庫に向かう途中、去年行った貸本喫茶ちょうちょぼっこを再訪しようと思い立つ。
心斎橋で下車して店の前まで行ってみると、開店時間の20分前であった。近くのそば屋で昼食をとって時間調整。開店間もない店内には東京から来て昨日下鴨に行ったという僕と同年代くらいの女性が既に本棚の前に立っていた。アイスチャイを頼む。そのうち、常連と思われるおじさんが登場。このお店が決して文科系女子御用達だけの場所ではないと確認する。チャイがおいしい。


地下鉄の日本橋駅で降りる。道頓堀近くのイサオ書店を覗いてから、日本橋の一つ先の橋を渡って一色文庫へ行く。道路の立看板の指示に従い、こんな細い路地に本当にあるのかと思いつつ進んでいくとそこに本当に一色文庫はあった。
外の場末の猥雑な雰囲気がドアを1枚隔てただけで、冷房とレイアウト意識と奇麗に手入れされた本たちの世界に包まれる。心地よい音楽の流れる中、棚を見て回るのが楽しい。

  • 田中小実昌「世界酔いどれ紀行 ふらふら」(知恵の森文庫)
  • 長井勝一「『ガロ』編集長」(ちくまぶっくす)

などを購入。

その後、南森町駅まで行き、天神橋筋商店街にある矢野書店で高橋英夫「藝文遊記」(新潮社)を、天牛書店支店で子母沢寛「続ふところ手帖」(中公文庫)と高田博厚「フランスから」(講談社文芸文庫)を購入。


地下鉄で梅田に戻り、阪急古書のまちを一通り流して、京都へ戻る。
車内では昨日三月書房で買った織田作之助を読む。


ホテルで汗を流してから、散歩に出る。イノダコーヒー本店で休んでから、新京極のロンドン焼を買いに行き、食べながらホテルに戻る。