無人島のシェフチェンコ。


新しい革靴をおろす。
まだ、足と関わったことのない革の固さを恐れて、バスで職場へ向かう。


朝からやることが目白押し。ばたばたと時が過ぎて行く。
昼食時にプラム烏龍茶をいれて少しホッとする。


午後も出ずっぱりという感じで仕事が続き、夜9時になんとか退勤。


2日振りに本屋へ。

いつもの連載陣に向井透史さんの「卒業式の日」というエッセイが掲載されている。これは買うしかないでしょう。


バス停近くのそば屋に入り、狸蕎麦御膳を食べながら、「卒業式の日」と「坪内祐三の読書日記」を読む。
向井さんの文章はハートウォーミング・エッセイの典型とでもいいたくなるもの。
坪内さんを読むと、上坂高生「有馬頼義丹羽文雄の周辺」(武蔵野書房)が俄然欲しくなる。読書日記の中に《書肆アクセスのHさん》というカタチで畠中さんが登場している。なんだかうれしい。


帰宅後、テレビをつけるとスペイン対ウクライナ戦をやっている。ウクライナにはあのシェフチェンコがいるのだが、スペインにケチョンケチョンにやられている。チームにはシェフチェンコを生かすことのできる選手がいないのだ。その姿を見ていると、なんでオレばかりに仕事がくるんだよと孤軍奮闘的な己の姿を嘆くような思いを感じてしまう自分が恥ずかしくなる。
シェフチェンコはまるで無人島にいるようだ。


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