朝、テレビをつけるとやはりサッカーの話題ばかりだ。
いつもの時間に家を出ると近所の家のドアが開き、初めて見るその家のご主人と思われる男性が「あ〜あ」とため息をついていた。
霧雨が降ってきたのでバスに乗る。いつもは見かけない男性客が奥の座席で新聞を眺めながら「なんだよ」、「くそっ」、「まったく」と独り言を呟く。
午前中にタイムリミットが迫りつつある仕事をなんとか少しずつ先に進める。
視野を広くするとあれもこれもと盛りだくさんの仕事が見えてしまうため、視野を狭くして目の前のものだけをこなして行くことにしよう。
帰宅後、食事をしながら韓国対トーゴを観る。
いつのまにか韓国の選手がほとんど知らない人ばかりになっている。ホンミョンボ、チェヨンス、ユサンチョルは何処へ。
本を読みたいのだが、なんだか余裕がなく、ぼんやりテレビを眺めていることくらいしかできそうもない。
「悪漢と密偵」から次の新刊が出ることを教えられる。ありがたい。
坂口安吾の息子である綱男さんによる父親を回想したフォトエッセイとのこと。綱男さんは写真家であり、手塚眞監督「白痴」では最後のシーンで父親の安吾に扮して登場して僕を喜ばせてくれた人だ。
【購入できる新刊数=0】