親分と動く城。

退勤後、TSUTAYAによりDVDを2枚借りてくる。


帰宅してまずはこれを観る。

小松政夫芸能生活40周年を記念した博品館劇場でのライブ。中心になるのは芸能プロダクションの社長を演じる一人芝居。ここに吉田照美イッセー尾形というゲストの方々が絡む構成だ。僕には一人芝居よりも、吉田さんの質問に答えて小松さんが有名ギャグの誕生秘話を語る仕方話の方がより楽しめた。小松の親分からしらけ鳥までのスタンダードナンバーとも言えるギャグの数々を楽しむ。約2時間、出ずっぱりの動きっぱなしだから、とても連続公演はできないだろうな。小松さんの姿を見ながら、誰かの仕草に似ているなあと思ったら谷啓さんだった。腕と体のバランスが微妙にずれているところやはにかんだ表情などが似ている印象だ。小松さんは植木等さんの運転手兼付き人だったはずだが、植木さんの影響は余り感じられないから不思議。
ないものねだりになるが、やはり、伊東四朗さんとの掛け合いが見たかったなあ。このお二人のコンビをゆるいバラエティ番組の中で見ていた中学生のころを思い出した。


予報通り、これでもかという雷雨が来る。なんだか本を読むにも落ち着かず、もう1枚のDVDも観てしまう。

ハウルの動く城 [DVD]

ハウルの動く城 [DVD]

これまで宮崎駿作品は「紅の豚」以降劇場で観てきたのだが、これは結局未見のままになっていた。忙しくてチャンスを逸したということもあるが、前評判が余りよくなかったことも影響したと思う。期待しないで観たということもあり、別に悪くもないじゃないかと感じる。ただ、作品の中の世界観がまとまっていないという印象はいなめない。「魔女の宅急便」の街に「天空の城ラピュタ」の世界を接木し、人物は「千と千尋の神隠し」といった具合。つまりは、過去の作品のコラージュなのですね。だから、場面、場面は楽しめるのだけれど、作品全体として繰り返し観たいかと問われると疑問符がつく。


夕食は、冷やし中華に冷や奴とオクラのごま和え。食後、杉本秀太郎「半日半夜」(講談社文芸文庫)を読み始める。遅くなったが今月の講談社文芸文庫はこの1冊に決めた。


【購入できる新刊数=2】