河原ギター。

今日は遅番なので、出勤前に歯医者へ行く。余裕をみて行ったのだが、診療予定時間を過ぎてもなかなか名前が呼ばれない。坪内祐三「一九七二」(文春文庫)を60ページほど読んだところで診療室へ。診察台に寝かされてもなかなか先生が来てくれず、やっと来たと思ったら麻酔を打たれ、「麻酔が効くまでしばらくお待ちください」と待たされる。なんとか始業時間に遅れずに職場に着いた。


夕方仕事で河原を通ると、60代後半と思われる男性が、河川敷の草むらの中に譜面台を立て、フォークギターの練習をしている。若者がソニー・ロリンズに倣ってか橋の下でサックスの練習をしたりしているのは見かけたことがあるが、これは初めて。しかし、左手は忙しくコードを押さえているのだが、20メートルほど離れた僕の耳には全くギターの音色が聞こえてこない。うしろ姿なのでどのように右手で弦を鳴らしているのかわからないのが歯がゆい。もしかしたら、あのギターには弦が張っていなかったんじゃないかな。


退勤後、本屋へ。

  • Coyote』No.11
  • 『東京人』5月号

Coyote』は“書籍商・松浦弥太郎、ロサンゼルスに立つ”がメイン。松浦さんのロサンゼルス紀行。もちろん、ロスの古本屋も出てくる。特集なのでかなりの分量の文章だ。『群像』の連載といい、これといい、松浦さんは書籍商から執筆業にシフトしたような印象を持つ。
『東京人』は“松本清張の東京”。1965年頃と思われる電車の前に立った松本清張氏の写真を使った表紙のインパクトにやられる。この顔の存在感、ぐうの音も出ない感じ。
東京人 2006年 05月号 [雑誌]

帰宅して、ブログ散歩。「東川端参丁目の備忘録」(id:thigasikawabata)で坪内さんの文春新書(「同時代も歴史である 一九七九年問題」)が5月に出ることを知る。これは楽しみだ。それにしてもthigasikawabataさんの新刊に対するツッコミコメントはいつもお見事。こういうのを「芸」と呼ぶのでしょうね。


ここ数日、畠山美由紀「リフレクション」を繰り返し聴いている。このところ心が弱くなっているせいもあるが、なんだか無性に染みてくるのだ。


本日は、読了本もなく、新刊の購入もなし。とはいいながら、雑誌はちゃんと買っているのだが。今度神保町に行った時に大量買いできるように今は貯金に励んでいるといったところ。とはいえ、行けるのは来月になってからとなりそうだ。それまで、書肆アクセス海野弘さんのサイン本が残っていればいいのだけれど。

【購入できる新刊数=6】