太陽のマスク。

本日は出張で、終日野外で仕事。時折、陽射しがさすものの風は冷たい。
この時期、檜の花粉のせいか、咳が出やすくなってしまうため、外ではマスクをしているのだが、仕事を終えてトイレの鏡の前でマスクを外した自分の顔を見て驚く。顔を赤く焼いていった太陽は、マスクの中まで入るのをすっかり遠慮してしまったらしい。マスクをしていないのに顔にしっかりマスクのカタチが残ってしまっているのだ。恥ずかしくてすぐにマスクをする。


帰り道、横浜駅西口の地下街で行われている古本市に寄る。

元『群像』編集長による文壇や文士に関するエッセイ集。


有隣堂によって河出文庫の棚を見るも、何故か獅子文六「ちんちん電車」は見当たらず。地元の本屋で売れてしまったためここで買うつもりだったのに。おあずけだ。


ふと、気付くと知らぬ間に上着にガムのようなものが付着して汚れている。手で取ろうとするが薄く粘ついてとれない。マスク焼けといい、今日はついてない。


家の近くのコンビニで夕食を買うと、700円以上で1回引けるクジをやっており、2回引く。なんと2回とも当たりで、スティック状の菓子を2本貰う。ちょっとついてる。このように人生というのは微妙なバランスの上に成り立っているのだなあと思う。まあ、この菓子を食べたからといってマスクの下の恥ずかしい跡が消えるわけではないのだけれど。


帰宅後、今日の携帯本であった小林信彦「にっちもさっちも」(文春文庫)読了。雑誌、単行本に続き、3度目の読書を楽しむ。田中康夫長野県知事に対する高評価が今回もちょっと気になるくらいかな。「獅子文六を再評価しよう」を読むとやっぱり「ちんちん電車」を買えなかったことが悔やまれる。


今日は読了本1冊。買える本が増えた。

【購入できる新刊数=6】