声をひそめて。

歩いて職場へ。朝の空気を少し肌寒く感じていた体が30分も歩いているとじんわりと汗をかいてくるのが心地よい。


職場の先輩から「何か面白い本はないか」と聞かれたので久世光彦卑弥呼」をすすめる。
「どんな本なの?」と問われ、「若い編集者の女性が女性の性器の名称をいろいろと調べて……」と周りの女性に聞こえないように声をひそめて説明する。


行きつけのクリーニング屋が8時で閉まってしまうため、同僚の車で送ってもらう。無事ワイシャツ7枚を受け取り、帰宅する。そのため本屋に寄れず。講談社文芸文庫の新刊はもう並んでいるだろうか。


河出文庫の新刊・獅子文六「ちんちん電車」を買うために安藤鶴夫(文)/金子桂三(写真)「寄席はるあき」を読む。「詩」と呼ぶより、「唄の文句」と言いたくなるようなアンツルさんの文章と、粒子の粗いそのざらりとした感じがいいようもなく気持ちいい写真を眺めつつ、ほぼ半分を読み終える。「ちんちん電車」の「ちん」くらいは手に入れた気分。

寄席はるあき (河出文庫)


今日の読了本はなし。

【購入できる新刊数=7】