中学生以上、中学生以下。

今日は雨。2日ぶりにバスで職場へ。
乱雑になった机周りの整理などをする。思い切っていろいろと捨てると気分がすっきりした。
退勤後、本屋へ。

よりみちパン!セ”シリーズ発刊時からリストアップされていたこの本がやっと出たことを知る。出たら読もうと思っていたため、買う権利を行使することに。実は、以前に「〈民主〉と〈愛国〉」を買って読み始めたのだが、途中で挫折した過去があり、《中学生以上のすべての人に》とうたわれているこちらから再入門のつもり。
雑誌コーナーに行くと、『考える人』と『論座』の最新号が並んでいた。『考える人』の坪内祐三さんの連載は終わるんだよなと思いながら『論座』の「雑読系」を開くとこちらも“最終回”の文字が。この連載、どこかで単行本になるのだろうか。


帰宅後、「日本という国」を読む。2部構成で、第一部が明治時代で福沢諭吉を取り上げ、第二部ではいきなり戦後に飛び、占領政策から現在に至るアメリカの影響による日本とアジアの国々との関係がたどられている。小熊さんが特に力を入れているのは第二部の方だろう。日本の戦後補償の不備と憲法9条改正への懸念が語られている。
本編が終わった隣りのページにエピローグのように置かれている次の記述を読み愕然とする。
《日本の戦後について、もっとくわしく知りたい人は、私の書いた『〈民主〉と〈愛国〉』(新曜社)という本を読んでみるといい。かなり厚くて高い本だけど、読みにくい本ではないし、きっとためになると思う。》
中学生に読めると著者が考えている本を読みきれなかったのか自分は。


小熊本読了後、「卑弥呼」の続き。主人公のひとりであるカオルの祖母・小百合(八十代である)のキャラクターが楽しい。内田春菊中野翠を読み、ラブレーオリバー・サックスを話題にするお婆ちゃんなんて親族に是非ひとり欲しいものだ。それにしても、こんなに遊び心に富んだ小説を書ける作家を失ったことを今更ながらに残念に思う。全体の約半分、270ページほどを読んだ。


今日は1冊買って1冊読んだので、買える新刊数は差し引き変わらず。


【購入できる新刊数=4】