漢方とジャズとアレルギー。

今週は仕事が早く終わる週なので、退勤後に眼科に行く。
切れてしまったアレルギー用の目薬をもらうためだ。
いつもは混雑している待合室はなぜか閑散としていた。
坂崎重盛「『秘めごと』礼賛」(文春新書)を読みながら順番を待つ。
呼ばれて視力や眼圧の検査を済ませ、担当医の診察を待っていると、医者の口から「ああ、また間違えた。なんでこんなことできねぇのかな。自分が嫌になっちゃうよ」という大きな独り言が聞こえてくる。眼科だからまだ平静でいられるが、外科では絶対に聞きたくない言葉だよなと思う。
処方箋をもらい、となりの薬局へ。漢方を中心とした店らしく、落ち着いた佇まいの店なのだが、なぜかいつも古いジャズが低く流れている。漢方とジャズに囲まれ、アレルギー用の目薬をもらって店を出る。
本屋を覗く。「早稲田古本屋日録」が面出しされていた。この店をちょっと見直す。だれか古本屋好きの店員さんでもいるのだろうか。それにしては「気まぐれ古書店紀行」が置いてないのはいただけない。
その他、この本を見かける。

「本」に恋して

「本」に恋して

今日は見るだけ。手に取ると少し大柄でスリムな感じがする。是非読んでみたい本だ。

帰宅後、持ち帰りの仕事をする。

今日のピアノトリオ。

ブルー・ランドスケイプス

ブルー・ランドスケイプス

ソニー・クラーク

ソニー・クラーク

前者は寺島本で《キース風》だけど《キースの上澄みをすくっただけでがっかりした》と書かれていた。都会的で、静かな雰囲気のアルバムだが、何か聴いた後にひっかかるようなアクに欠ける気がする。
後者は《影の音楽》であるジャズの代表として寺島氏が取り上げる名盤。影を作り出しているのは、このアルバムに流れる不思議な緊張感だろう。いつものリラックスしたムードはここにはない。彼の代表作であるこのアルバムが、実は一番彼らしくない演奏であるという不思議。