赤いドレスの女。

休日。
風呂で志ん朝「三軒長屋」を聴く。先日、談春版を聴いたので、おさらいのつもり。
部屋で読書。大村彦次郎「時代小説盛衰史」を読み終わる。時代小説の通史であり、ゴシップ集であり、作家辞典でもある。好著だ。
雑誌『小説倶楽部』の編集者であった色川武大氏が山田風太郎氏の担当となり、原稿を貰うには真剣さが必要と渋谷から山田家のある三軒茶屋まで走って通っているうちにやっと原稿が貰えたので、うれしさのあまり走って帰ろうとすると彼の忘れた原稿を持って風太郎氏が走って追いかけてきたというエピソードが楽しい。
文壇3部作といい、楢崎勤評伝といい、大村氏の存在は貴重だと思う。


その後、先日500円で買ってきたDVDを観る。

以前に劇場で観たことがあるので2回目。グルーチョのギャグは言葉系のものなので、字幕ではよく伝わらないのだろう。あまり面白くない。舞台芸人であったマルクス兄弟の技を堪能できる、チコがピアノを弾くシーンとハーポがハープを弾くシーンは見事。他の作品でも出てくるので別段貴重というわけではないが、映画によって記録されなければ残らない芸だろう。ミュージカルのMGM製作のためか、ストーリーと関係のない黒人たちの合唱シーンがあったりするのがご愛嬌。
テレビで「CASSHERN」をちょっと観る。ストーリーをともなわない(もしくはストーリーを喚起しない)映像ってつまらない。いい役者を使っているのにもったいないな。


今日聴いたアルバム。
「yomunelの日記」(id:yomunel)の真似をして似ているジャケットの2枚を選んだ。
う〜ん、ただ白い背景に女性が赤いドレスを着ているというだけで、あまり似てないや。
アウトサイド・バイ・ザ・スウイング  アマランタイン