シベリアからは連絡なし。

昼過ぎまで休日出勤で仕事。
春らしい陽気に誘われて、散歩も兼ねつつ、最寄のブックオフまで歩く。「ブ」近くのモスバーガーで昼食をとる。
105円棚から。


「私の文章作法」には、中野重治椎名麟三富士正晴瀬戸内晴美吉行淳之介野坂昭如島尾敏雄小島信夫佐多稲子長谷川四郎木下順二小野十三郎秋元松代、小林勝、杉浦明平武田泰淳野間宏安岡章太郎といった人たちの文章作法に関するエッセイが収録されている。
中丸本は“斎藤秀雄”に関する興味ではなく、その父親である“斎藤秀三郎”に対する関心から購入。
「評伝 中上健次」は集英社の「中上健次全集」の年譜製作者による評伝。
最後の本は、造本に惹かれて籠に入れてしまう。新書をひと回り大きくした版型の箱の中に横長長方形に開く本が入っている。“山田かまち”という名を聞くたびに、彼に片想いされた女性のことを考える。この本にも彼女の名前が繰り返し書かれたノートの写真が掲載されているが、彼女はそれをどう思っているのだろうか。
半額棚からも1冊。


新刊で買ってもよかったのだが、そうするとあの無粋な新カバーになってしまうため、旧版の黄色いカバーのものを手に入れる。近々、第2弾も出るらしいが、新カバーでしか入手できないかと思うとガッカリ。
ブックオフで500円以上買うとできる福引があり、久しぶりにあのガラガラをまわす。赤い球が出たので、1等かと思ったら、下の方で100円の割引券が当たる。

床屋に寄ってから帰宅。

録画しておいたサッカー日本代表アメリカ代表の親善試合を観る。前半の日本はいいとこなし。ケチョンケチョンにやられているではないか。途中で持ち帰った仕事をやりながらの“ながら観戦”に切り換える。後半になって、相手が疲れ、日本の若手が投入された頃から形勢が変わる。なんとか2対3まで盛り返し、カタチをつけることはできた感じ。久保には頑張ってほしいものだ。


その後、矢野誠一「酒場の藝人たち」(文春文庫)を読了。後半の追悼文集がいい。「林家正蔵の告白」もいいけど、「さらば柳朝」が白眉という気がする。短いが「三平の戦死」も矢野さんの気持ちが伝わってくる文章だ。

埼玉の母から電話。弟夫婦が孫を連れてスキーに行ってしまったとのこと。あまり実家に帰らない親不孝の息子で申し訳なく思う。