帰ってきた「雑誌力」。

結局昨晩は、やるべきことを先送りにして寝てしまう。
職場で午前中になんとか仕上げたのだが、提出先である上司が出張で今日はいないということが判明。なんだよ。
退勤して、本屋へ。
昨日も3軒ほど近場の店を探したが見つからなかった『散歩の達人MOOK 東京がわかる300冊!』は今日も見当たらず。その代わり、先日おのれの「雑誌力」を恐れて買い控えていた雑誌を買う。

  • 『編集会議』2月号

花田編集長退任以降、縁遠くなっていたこの雑誌を買ったのは、「本棚を、見に行こう。」という古書店案内のページと岡崎武志さんが登場する「WHOSE DESK?」というページがあるからだ。ともにコメントをいただいたことのあるライターの北條さんが担当されている。
「本棚」の方は神保町の古書センター内にある中野書店が取り上げられている。学生時代はこの古書センターに何度となく足を踏み入れたのだが、最近はエレベーターを待つの(もしくは狭い階段をのぼるの)が面倒くさくてあまり行っていないのでなんだか新鮮な感じ。
岡崎さんの書斎は、いい意味で雑然としていてホッとする。文中坂口安吾の有名な書斎の写真に比されているが、僕にとっての書斎のイメージはまさにアレであり、真似したわけではないがいやでもソレ風になってきているわが部屋を思うと、岡崎さんへの親しみの情がふつふつと湧いてくる。次のフレーズを読んで深く共感する。
《思うに岡崎さんの本の魅力は、古本初心者にもアクセスしやすい情報量の豊富さと、そこに織り込まれた「私」の物語ーしかもベタッとしない、芸でもって自分を突き放すような私性ーにあるのではないだろうか。》
その「私性」がより濃厚に出ていると紹介されている「気まぐれ古書店紀行」(工作舎)の発売が一層楽しみになった。
帰宅するとポストにアマゾンから封書が届いていた。先日、石田千さんの文章で知ったこの本が届いたのだ。

品切れなのでマーケットプレイスで購入したのだが、金額は10円だった。もちろん、送料込みにすれば350円になるわけだが、なんだか狐につままれたような気分。
明日は、午後から東京へ出張。うまくすれば夕方神保町に寄れるかも知れない。