ごちゃごちゃ言わずに四茶を待とう。

本日の仕事は、マイクを使ってあるものを読み上げるというもの。まだ、ときおり咳が出るので、のど飴をなめたり、飲料水でノドを潤したりしながらなんとか無事にやり遂げた。
昼から降り始めた雨は7時近くの退勤時には強風を伴って襲いかかり、傘をあらぬ方向に持っていってはそのスキをついて服を濡らしにくる。小走りに駅ビルに逃げ込む。
本屋で1冊。

坪内祐三の読書日記」が“下高井戸の豊川堂書店はスペシャルな古本屋だった”と題されているのを見て迷わずレジへ。豊川堂書店は僕にとって学生時代を過ごした街にあった古色蒼然とした古本屋で、それはまた古本の世界に余り馴染んでいなかった当時の僕にとっては敷居の高い店でもあり、年配のご主人の視線を感じながら、覗く度に何も買えず、すごすごと店を後にした記憶だけがある場所なのだ。その豊川堂が「本間久雄日記」(松柏社)の昭和34年の項に出てくることを知った。ただ、それだけなのだがなんだかうれしい。
また、坪内さんの日記で「新潮社の一〇〇年」が出たことを知る。先日新宿京王の古書市で買った「新潮社の七十年」(河盛好蔵氏執筆)を高井有一氏が書き継いだものだとのこと。はやまったか。ちょっと悔しい。
レジ横でマガジンハウスのPR誌「ウフ.」を貰う。翻訳家の鴻巣友季子さんのエッセイと久保キリコさんの漫画「ヒメママ」が読みたくて見つけるとゲットしている。
雨風の中を帰宅。『本の雑誌』の2006年に本の雑誌社が予定している刊行物のページから気になる3冊をチェック。

その他にも気になる書名がちらほら。今年の本の雑誌社本も要注意だな。
とりあえず、ごちゃごちゃ言わずに「四茶日記」を待とう。