差出人を探せ。

昨夜は、咳が止まらず床についてもなかなか寝つかれなかった。結局3時頃まで「紙つぶて」を読む。
9時前に目覚める。本日は仕事は休み。寝床で昨日録画しておいた「古畑任三郎」を観る。イチローが犯人役。イチローは“イチロー”を演じることを楽しんでいる様子。たぶんこの人は普段も自分の理想像としての“イチロー”を演じているのかもしれない。嘘を言わない犯人というのは刑事コロンボにもあったような気がするが、思い出せない。展開に無理があるのはいつものことだからとやかく言うまい。やっぱり現役のイチローが演じたという遊び心を楽しめばいいと思う。
その後、洗濯と入浴。風呂では桂梅太郎「駅長事務室」を聴く。電車にスーツケースを忘れた夫婦が駅長事務室にそれを届けにいく話。ピカピカだったスーツケースの色がどんよりしてしまったことを“ピカドン”と形容するのが時代を感じさせる(昭和38年の高座)。
今日もまだ年賀状が来る。中に差出人の住所と名前が書いていないものが1枚混ざっていた。過去の年賀状を引っ張り出して筆跡鑑定を試みてなんとか差出人を特定する。出していない人の賀状を書いてコンビニへ。最近地元のコンビニの中にポストができたので、買い物のついでに出してくる。これで賀状も最後だろう。
部屋で「紙つぶて」を読み継ぐ。過去に2度読んでいるのだが、ほとんど内容は忘れている。しかし、以前の時よりは文章中に登場する人名への知識は増えている(はずな)のでより興味深く読める。自注も興味深く読めるのだが、「ナンダロウアヤシゲな日々」に書かれていたように同工異曲が多いのは少し気になるかな。しかし、読んでいると猛烈に何かを学びたいという気持ちがモコモコとわき上がってくるのが心地いい。とりあえず、もっと学術系の本も読まねばとは思う。
読書と平行してHDDに記録しておいたものをDVDに移す作業をする。今日移したのは「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」、「ローマの休日」、「名探偵赤富士鷹」(全2話)など。
夜、「古畑任三郎」最終話を観る。双子の姉妹という定石の道具立てを定石通り使った話なのだが、まあうまくいっていたのではないか。最後に「ラストダンスは私に」が流れるのも悪くない。最後の古畑を楽しんだ。