表紙がすべて。

今日は職場でイベントがあり、人前でいろいろと話をしたりして疲れる。
夕方、僕が編集した広報誌が届く。さっそく同僚に配布する。表紙の写真が女性の同僚たちに「かわいい〜」と受けていた。よしよし。今回はこの表紙の癒しと和みがすべてなのだ。中身は問わないで欲しい。
カバンに携帯本を入れ忘れたので帰り道本屋により1冊。

この本は1990年に早川書房から出たハイスミス短篇集の再文庫化。バス待ちにグレアム・グリーンの序文と関口苑生氏の解説を読む。グリーンはハイスミスの最高傑作として「変身の恐怖」を挙げている。僕もこの作品は大好きだ。吉田健一訳でちくま文庫に入っていたが現在絶版。この間の復刊フェアの時にリクエストの1冊に入れておいた。この作品の“変”な味を説明するのは難しい。グリーンはそれを《不安感》という言葉で伝えようとしているが、それだけではすくいきれないものがあるように思うのだ。もう、これは読んでもらわないとわからないだろうな。
帰宅するとポストに古書現世目録「逍遥」70号があった。部屋に入るとコートも脱がずに封を破り、裏表紙の「店番日記」に目を走らせ、その後おもむろに表紙を開いて並んでいる書名を確認する。今回は3冊をメールで注文する。
その後、「ブックカフェものがたり」を読み始める。最初に登場するのは貸本喫茶ちょうちょぼっこ。最初に共同経営者の4人の女性が並んで写真に写っている。よく見てみると、僕がこの夏初めて行ったちょうちょぼっこの店番は次田さんであったことが判明する。ボヘミアンズギルドの章を読んでいてここでお茶やコーヒーが飲めることを初めて知る。しかもサービスで。これまで何度か足を運んだことはあるが、あのポール・スミス風のソファに坐ることさえなんだが気恥ずかしくて、5分もいないで退散することが多かったのだ。こんどはゆっくり店内で過ごしてみようかな。
今日聴いた3枚。

ノスタルジア

ノスタルジア

ワークタイム

ワークタイム

マイ・コンセプション

マイ・コンセプション