寒いからこうなった。

ゆっくり寝て、朝を迎える。
外は風が吹き、やたらと寒そう。風呂に入りながら春風亭梅橋「都々逸坊や/英語会話」を聴く。ともに親が都々逸や英語を子供に教える新作落語。子供が学校で都々逸を教わっていたり、吉原の花魁道中を「パンパンパレード」と英訳したりする古めかしさを味わう。
今日は、昼過ぎから職場へ行ってたまっている仕事をやろうかと思っていたのだが、寒風吹きすさぶ天候に負けて部屋に籠る。トヨタカップの決勝戦もテレビ観戦することに。
音楽をかけながら終日読書。「東京百話 地の巻」を読み終える。その後、読み残していた伊達得夫「詩人たち ユリイカ抄」の童話と大岡信氏の解説を読む。書誌ユリイカの最初の出版物となった原口統三「二十歳のエチュード」を読んでみたくなった。ちくま文庫版を入手してみようかな。僕が持っている書誌ユリイカ本は西荻音羽館店頭均一台で手に入れた「稲垣足穂全集 第16巻」だけだ(箱なし図書館蔵書印あり)。だが、この1冊を見ただけでも書誌ユリイカの本が素晴らしい魅力を持ったものであることは充分わかる。田中栞さんが蒐集したくなるのも「むべなるかな」と思う。
トヨタカップをテレビで観る。レベルの高い選手たちの攻防は観ていて飽きない。1−0でリバプールサンパウロに負ける。試合終了後、ジェラードがピッチに坐ったまましばらく動かなかった。彼の動きは決して悪くなかったと思う。派手さはないが、堅実で正確なプレーに好感を持つ。今が旬の選手のひとりだ。前回の日韓ワールドカップに怪我で出場できなかったので、来年のドイツ大会が楽しみだ。オーウェンベッカム、ジェラードの3人が揃う最後のワールドカップになることだろう。
サッカー終了後、友人に贈る本を選びに、本の山に分け入る。探している本はなかなか見つからず、その代わり、最近買って読んだ文庫本の親本が出てきたり(まったく忘れていた)、大好きな本が2冊出てきてうれしくなったり(予備にブックオフでもう1冊買っておいたらしい)など、忘れていた本が次々と出てきてビックリする。時代小説好きの友人のために、眠狂四郎シリーズ、池波正太郎「雲霧仁左衛門」、山田風太郎忍法帖シリーズ、司馬遼太郎梟の城」などをセレクトする。隆慶一郎影武者徳川家康」は何処に消えたのか見当たらない。それ以外には個人的におススメの水村美苗本格小説 上・下」を入れておこう。こんなこともあろうかと、贈呈用にブックオフの105円棚から見つけておいたのだ。そうだ、この小説の元ネタである「嵐が丘」の鴻巣友季子訳をブックオフで見つけて追加しておけば、二度おいしい読書ができるはずだと、勝手な妄想が頭の中に広がっていく。
今日聴いたアルバム。数が多いので、コメント抜きで列挙しておきます。

The Modern Jazz Quartet

The Modern Jazz Quartet

テナー・タイム

テナー・タイム

  • アーティスト: ジョー・ロヴァーノ,大西順子,ロドニー・ウィテカー,ジョー・ロバーノ,アル・フォスター
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1997/02/19
  • メディア: CD
  • クリック: 2回
  • この商品を含むブログ (1件) を見る

ディア・オールド・ストックホルム

ディア・オールド・ストックホルム