仕事もテイクアウト。

目覚ましなしで起きて、洗濯機を回す。寒い。風呂に入って体を温める。湯船で聞いた落語は三遊亭小園馬「花見酒」。花見の場所で移動酒場をやろうと酒樽を背負った2人が、酒を売る前にみんな飲んでしまうという噺。
昼過ぎに職場へ。途中のマクドナルドでグラタンコロッケバーガーセットをテイクアウトする。なんだか久し振りに食べたくなってしまった。やっぱり、チキンナゲットのソースはマスタードだよなと思いながら食事を終えて、仕事にかかる。いつもは100人をこえる同僚が働いている部屋に今日は10人もいない。そのせいかなんだか部屋が寒い感じ。暖房は入っているのだが、足下の嫌な寒さがどうしてもとれない。それに耐えられず、5時にはギブアップ。仕事を家に持ち帰ることにして職場を出る。もう真夜中かと思うように外は真っ暗。しかも寒い。ドラッグストアで石鹸を買い、無印で線香セットを入手してから本屋へ。

  • 『Switch』20周年特別記念号

“二十年の軌跡”と題された記念号には、沢木耕太郎氏の巻頭エッセイに始まり、これまで掲載されたインタビュー(福山雅治よしもとばなな元ちとせ笠智衆など)の再録をメインにして、バックナンバーの表紙をすべて紹介して終わっている。バックナンバーの表紙を見ていたら、1994年1月号が古今亭志ん朝特集であったことを知る。植え込みのある道を着物姿で急ぎながら後ろを振り向いた写真にグッとくる。探索雑誌のリストに載せることにしよう。
「山川草木」と題された笠智衆インタビューが読みたくて購入。インタビューというよりも鎌倉や蓼科で笠さんとあったことを新井敏記氏が文章にしたルボルタージュというべきか。分量も多く、なかなか読み応えがある。蓼科で避暑をしていた笠さんと新井氏がその夏偶然にホテルで行われた小津安二郎監督「麦秋」を観るシーンが出てくる。山村聡の代役で出た映画だったせいか笠さんはこの時が初見であったという。氏は「いい映画でしたね」と言いながらも、「東京物語」や「晩春」と比べると評価が低いことを口にしている。僕としてはこの3作の中で一番好きな作品はと考えると「麦秋」を選ぶと思う。
帰宅して、サッカーのトヨタカップを流しながら、仕事をする。
今日聴いたアルバム。

ミスター・ウイルソン

ミスター・ウイルソン

ベニー・グッドマンのところにいたスウィングピアノの巨匠テディ・ウィルソンの名演集とハードバップ時代のファンキーなピアニスト・ウィントン・ケリーのリバーサイドデビュー作。ウィルソンのゼピア色したピアノもいいが、なんだかピアノがその場所から1ミリも動かないような印象を受ける。それが、ウィントンのピアノに変わると、途端にピアノが動き出すような感じになった。やはり、後者が性に合っていると思う。本来ピアノトリオ+ギター(ケニー・バレル)のはずが、ドラムのフィリー・ジョー・ジョーンズが遅刻したため一部の曲がピアノ、ベース、ギターのトリオの演奏になってしまったといういい加減さもなんだか気持ちいい。