いやげなイルミネーション。

気がつくと12月もはや5日が過ぎようとしている。明々後日にはアン・サリー・ライブが待っているのだ。それを楽しみに生きていこう。
出勤して仕事をしていると、8日に予定されている出張の詳細が配られる。例年この出張では、午後遅くに仕事が終わった後、打ち上げの宴会が実施される習わしであった。そのため、ライブ開演の7時に間に合わないかもしれないと危惧していたのだが、スケジュールを見ると宴会は後日実施予定とあるではないか。よし、これで開場の6時には渋谷へ行けるぞ。まずは目出度い。
明日締め切りの仕事が自分の属するセクションであり、今回は他の仕事が忙しく、その担当から外れていたのだが、担当の同僚(年下の女性)から泣きが入り、結局こちらがそれを引き受けることになる。なんとか10時近くまでかかってカタチをつける。後は明日朝の調整でなんとかしよう。
帰りに同僚(年下の男性)と行列のできるラーメン屋で夕食。つけ麺を頼む。ここのつけ麺が地元では一番美味しい。ピリ辛ダレにそば湯(鰹だし汁)を入れてもらい、それをネギ飯にかけて食べる。辛さと熱い汁で体が温まる。家が近所なので同僚と2人で冷え込む夜道を歩いて帰る。ところどころの家で電球を使ったデコレーションをしているのが目につく。これを見る度になんだか寂しい気分になる。もし、今の生活や家庭に満ち足りていたら、こんな風に外身を飾り、「楽しいんだ」「明るいんだ」「幸せなんだ」とアピールする必要はないのでないかと感じてしまうのだ。笑い声のある食卓を囲んでの団欒があれば、こんなもの誰も求めはしないのではないか。イルミネーションで夜に浮かび上がる家が増える度に、今の世の中が一層不幸せに思えてしまう。
今日聴いたアルバム。

モダン・アート

モダン・アート

アート・ペッパーのワンホーンアルバム。実を言うと、僕にとってこの人の演奏はあんまりピンとこないのだ。同じく彼のワンホーンアルバムの傑作と言われる「ミーツ・ザ・リズムセクション」での彼の演奏も繰り返し聴きたいとは思わない。それでもこうして彼のアルバムを聴いたりするのは、このアルバムのジャケットに見られるようなジャズの格好良さを体現したプレーヤーの1人だと思うから。それだけでは困るが、ジャズはどこかカッコよくないとつまらない。