腰痛にご用心。

ゆっくり目覚める。休日はいいな。
風呂で三笑亭可楽「富久」を聴く。語り口が心地いい。ただ、一筆書きのような淡白さで、あまり語り込むことなくあっさり終わる。
昼から、オイルヒーターを使用できるように部屋の本の整理を始める。山を崩し、とりあえず文庫は大雑把な出版社別(ちくま、講談社文芸、岩波、その他)に分け、新書は新書でまとめて他の部屋にできるだけ移動。捨てる雑誌と残す雑誌を分別し、その雑誌を大きさやジャンルに分けて新しい山を作る。さして本の山の数が減らないうちにあっという間に5時を過ぎる。ずうっと本を持って移動したり、屈んだりしていたので腰が痛くなる。本屋さんの職業病が腰痛だというのがよく分かった。これを毎日やってたら確かに腰が悪くなるに違いない。
オイルヒーターが使えるように周りの本の片付けをどうにか終了。買ってきた夕食で食事をすませ、やっと読書の時間となる。小山清「日々の麺麭・風貌」から「朴歯の下駄」を読む。年若い娼婦との関係を描いた作品。可楽「富久」のように淡く、あっさりと二人の関係は終わりを告げる。へんな言い方になるが、淡すぎて一度にたくさんは読めない。
続いて、小林信彦「丘の一族」に転じる。こちらは再読、再々読のものばかりなので読み始めると勢いがつく。「丘の一族」、「家の旗」を読み、「八月の視野」の途中まで読んだところで、9時となる。読書をやめてテレビで「トリック」を。くだらないなあ、とつぶやきながらこのばかばかしさを楽しむ。
今日聴いたアルバム。

4,5&6

4,5&6

このアルバムは同じ日に録音されている。一部メンバーが交代しているものの、そのエネルギーに圧倒される。この時メンバーはほとんど20代であったことを考えると納得がいく。そうか、これらの名盤はみんな年下の人間が作ったんだな。
それにしても、両方で演奏しているジャッキー・マクリーンの音は特徴的だ。この人と同じアルトサックス奏者のポール・デズモンドの音は、ブラインドテストをされても間違えずに答える自信がある。この二人のサックスは他の人間が吹いても同じ音がするのだろうか。知りたいような知りたくないような。