仕事の前後に。

職場で11時過ぎまで仕事をしてから出張。
出張先に到着予定の時刻まで余裕があったので、数駅先の神保町まで出て昼食。出張先の近くにはこれといって食事をする場所がないのだ。「さぼうる2」でランチセットのカレーを食べる。ここのカレーは初めて。もう少しご飯がべっちゃりしていなければいいのだが。
1時から出張先で仕事。今日職場に届いた電子辞書を活用しながら、なんとか4時前には終了する。この2日間、目と神経を酷使する仕事をしたので、肩がパンパンになり、こめかみもキリキリと痛む。なにはともあれストレス解消。神保町。
本日2度目の来神。書肆アクセスで『ifeel』秋号を購入する。先日BOOKMANの会でお会いした右文書院の青柳さんがいらっしゃっていた。
東京堂へ移動。サイン本の棚から。

先日「世に出ないことば」(みすず書房)を読んだばかりなので、体が荒川さんのエッセイを欲している感じあり。この本は『週刊朝日』に連載された「ウオッチ性愛本」をまとめたもの。銀色のペンによるサインもいい。
タテキンで2冊。

ともに初版で前者が600円で後者が200円。小堀本は帯の《長原孝太郎・藤島武二佐伯祐三・林龍作・太宰治らへの限りない思慕と識られざる素顔を綴る感銘の長編随想。》という文句に惹かれて購入。カバーの蝶の絵をあしらった小堀四郎装幀もいい。
いろいろと古本屋を冷やかしたあとで、日本特価書籍へ。

「エマ」はオースティンのちくま文庫新訳第2弾。第1弾の「高慢と偏見」は2年前の冬に行った福島のスキー場とホテルで読んだ。遅まきながらこの名作の面白さに触れて大満足。同じく英国を代表する名作の1つエミリー・ブロンテ嵐が丘」(新潮文庫)も鴻巣さんの新訳で一昨年の夏に初めて読み、その楽しさを味わった。来月、同じ新潮文庫でこの「嵐が丘」に触発された水村美苗本格小説」が発売される。これも理屈抜きに面白い作品だ。文庫化を機に再読してみようかと思う。
ガンビア滞在記」は萌葱色の鮮やかな1冊。アメリカに行く予定はないが、どこか海外旅行にでも行った時にのんびり読みたいような本だ。
文春新書の新刊は見当たらず。20日の発売予定なので、明日地元の本屋で入手することにしよう。
先日、閉まっていて入れなかった喫茶エリカに行く。映画「珈琲時光」を観てから一度行ってみたいと思っていたのだ。レトロな雰囲気の中に、それほど細部にこだわっていない大雑把なところが見受けられ、それがまた居心地をよくしてくれている。女性の店員がおらず、蝶ネクタイのオジさん2人でやっているのもなんだかうれしい。
帰宅して、クシャクシャになった心身をリラックスさせるために高橋徹月の輪書林それから」(晶文社)を読む。
面白くて前屈みになって読んでしまう。120ページ余り進む。僕が初めて月の輪目録体験をした「月の輪書林古書目録13号 特集『李奉昌不敬事件』予審尋問調書」ができていく過程が日記形式で綴られていく。あのとんでもない目録はこんなふうにとんでもない日々の積み重ねでできていたのかと驚嘆する。やっぱり、普通じゃないですね。だから凄いや。
本格小説 上 本格小説 下 エマ (上) (ちくま文庫) エマ (下) (ちくま文庫)