生サリーまであと2ヶ月。

仕事帰りに地元の古本屋を流す。
この街には3つほど古本屋があるのだが、いつもは2店だけ覗いて、残りの1つは滅多に行かない。あまり置いてある本の状態がよくない上に品物がほとんど動いておらず面白味がない。それに加えて、ここの店主の男性(たぶん40代後半)がそのシンパとおぼしき若者たち(日によって違う)に、ジェダイマスターがパダワンに教えをたれるように熱く語っている光景がどうも苦手なのだ。そんなわけで、あまり足を踏み入れていないのだが、以前からこの店の棚にあり、行く度に売れていないことを確認している本のことを思い出し、久し振りに寄ってみる。その本は、今日もあった。

もうここ数年この店の同じ棚の同じ場所にある。その棚から抜いて手に取るのはこれで5度目ぐらい。作者名と題名だけのシンプルな装幀。本文は精興社の味わい深い活字で組まれている。これまで売れずにいたのはやはり自分に買われる為なのではないかという思いが沸々とわき上がり(これがマズいんだよな)、ついに購入。
その後、新刊書店に寄る。

  • 『en−taxi』11号

ビニール紐で緊縛されていると思ったら、今回も文庫本型付録が付いている。笠原和夫「実録・共産党/日本暗殺秘録」というシナリオだ。この付録は8号で唐十郎「鉛の兵隊」、9号で洲之内徹「棗の木の下/砂」、そして今回と3度目。だんだんと付録の冊子が厚くなってくる気がする。この雑誌こんな付録を付けて採算とれているのかなと心配になる。それにもまして、次号はどんな付録がつくのかが気になる。先日、神田の三茶書房を覗いたら、8号の「鉛の兵隊」が1800円で売っていたのにビックリ。まだ、バックナンバーがどこかで手に入るんじゃないのかと思ってしまう。まあ、それくらいこれらの付録はレアものなのでしょうね。
帰宅して、「古書肆・弘文荘訪問記」の続きを読む。ついにあの場面に到る。日記の記述とは思えない詳細な長文でその光景が再現されており、反町茂雄氏の自尊と不安が伝わってくる。この出来事のため原因不明の頭痛に数日悩まされるほどのショックを受けながらも、反町氏と自分の姿を冷静に記憶にとどめておく観察者としての目を失わないところに書く人=青木正美氏の本質を見る思いがする。
本日、アン・サリーのライブチケットが送られてくる。
念願の生サリーだ。アン生だ。早速、岡崎武志さんにお知らせのメールを送る。