500円の幸せ。

朝から休日出張。本来午前中だけの仕事のはずが、午後の担当者が急用で数人欠けたため、終日の仕事となる。
ああ、午後から品川の「フリマでミニミニ古本市」と浜松町のVANJACKETファミリーセールに行くつもりだったのに。
大きなイベント会場で自分の職場のブースの設営をやったり、イベントに来たお客さんに自分の職場のPRをしたりと広報活動にいそしむ。
同僚の車で送ってもらう。途中、地元の中華料理屋で夕食をとってから帰宅。
DVDで「バリ島珍道中」を観る。ビング・クロスビーとボプ・ホープのコンビの珍道中ものであるが、いやはやなんとも、バカバカしくて楽しい映画だ。くだらないと言えば、もうくだらないとしか言いようがないのだが、細かいギャグをたくさんちりばめ、「アフリカの女王」のセルフパロディーでハンフリー・ボガードまで登場するサービス振り。こういうB級大作映画を真剣にお金をかけて作れるところに1950年代のハリウッド映画の底力を見た気がする。得意の楽屋落ち(2人が寄りかかっていた柵が倒れたのに2人は倒れることがないのを受けてボブが「映画会社が気を遣っているんだよ」とつぶやく等)や観客に向かっての語りかけ(森繁さんの得意技)、そして最後はボブによるエンドマークとの格闘で〆る。もちろん、ビングの歌も入っています。まさに娯楽映画ですね。暇つぶしに500円のDVDでこういった映画を観られるというのはたぶん幸せなことなのだろうな。