月刊アン・サリー計画とセドロー祭り

朝、目覚めると台風はもう千葉県の方へ過ぎ去っていた。
快晴。とても暑い。
PCを立ち上げると、自分のブログに岡崎武志さんからコメントが。昨日の日記に書いたアン・サリーの新曲に対するもの。“月刊アン・サリー”計画いいですねえ。アン・サリー嬢に歌ってほしい曲をいろいろ思い浮かべながら今日1日を過ごすことにする。
台風のため、午前の仕事を午後に回す。そのため野外の仕事は一番暑い時間帯となり、汗はまるで瀧のごとく、我が顔面を、背面を流れる。なすすべなし。
仕事帰りに本屋で1冊。

  • 『WiLL』10月号

表紙のあくび猫(浅生ハルミン画伯)の愛らしさと“人を喰う中国人に喰われるな”(渡部昇一)のトバした題名が目に入る。このアンバランスがこの雑誌の魅力なのかもしれないととりあえず好意的に考えて購入。
帰りのバスの待ち時間に読もうと雑誌を開くといきなりヌード写真が現れる。隣りに座ったおばさんの視線が刺さるような気が。これは藤原新也×飯沢耕太郎「戦後史この一枚」のテーマが“ヌード写真”のため。いつもはこんなキワどいものは載っていないのでビックリ。気を取り直して向井透史さんの「早稲田古本劇場」を読む。カバンを絶対に開けずに中の本を買えと迫る客に本棚ごと持って本を売りにくるマッチョも登場。相変わらず、逸話に事欠かない古書現世。古本屋界の長嶋茂雄ですね。
帰宅するとポストにその古書現世から目録「逍遥」68号が送られてきていた。封筒を開けるのももどかしく、目録を取り出して、裏表紙に目を走らせる。もちろん、ここには「店番日記」が載っているのだ。ここにも変なお客の姿が。勝手に棚の本を入れ替え、「スペシャルメニュー」と叫んだかと思うと……という客や普段着で現れた托鉢僧の無理無体など。今日も古書現世にはこんなお客が来ているのでしょうか、向井さん。もし、フェリーニが生きていて、日本にこんなシュールで祝祭的なお客に満ちた古本屋があると知ったら絶対映画撮りますよ、きっと。
目録から5冊ほど選んで注文メールを送る。今回はいくつ当たるだろうか。なんだか今日は“セドロー祭り”といった感じだ。なんだか楽しくなってきた。
昨日書いたアン・サリー嬢がカバーする「ホワイトアルバム」からのもう一曲が気になって、CDを聴く。
「Ob-La-Di,Ob-La-Da」だろうか、「While My Guitar Gently Weeps」だろうかと思いながら、懐かしいアルバムを聴くのもまた楽しい。
ザ・ビートルズ