煙が立つほど。

世は3連休らしいのだが、こちらは休日出勤である。
本日関東地方に梅雨明け宣言が出されたと聞く。夏になると屋外での仕事が多くなる。今日も午前中は屋外で大汗をかきながら仕事。髪の毛から煙が立つほどの暑さだ。午後はデスクワークと机の上の整理など。
夕方、ほんの少し涼しくなったところを見計らって帰る。
家電量販店で先日来切れたままになっている蛍光灯を買い、ユニクロによってハーフパンツを1枚購入。
やはり、本屋へ行く。さすがに今日は何も買わない。見てるだけ。
帰りのバスの中で、美濃部美津子(志ん生長女)さんと塚越孝アナウンサー(ニンポン放送)が噺をセレクトした「極め付き志ん生」から「稽古屋」を聴く。後半、珍しく鳴りものの三味線が入り、志ん生師匠が様々なバリエーションの音曲を聴かせてくれる。楽しい。
暑熱で温室化している部屋の空気を入れ替え、クーラーのスイッチを入れ、近代ナリコさんの「インテリア・オブ・ミー」を読む。林哲夫さんが「デイリー・スムース」で賞讃されていた通りのいい文章だなあと思いながら。「お彼岸タイムマシン」がいい。書かれている題材そのものも“いい話”なのだが、それを見つめて表現する近代さんの距離感が見事だ。一歩ちがえば“お涙ちょうだい”になってもおかしくない題材を突き放すのでもなく、同調するのでもない微妙な距離感をしっかりと保って表現している。そのスタンスに共感を覚えた。放課後の小学校の校庭で、みんなと少し離れて座り、遊びにはあまり加わらないのだけれど、みんなの姿をじっと目で追いながら、決して寂しそうではなく、何か充足した雰囲気を感じさせる女の子の姿を思い浮かべた。
今日は、燃えたぎる太陽の下で働いたので疲れました。本の続きは明日読もう。
お姉さん 美濃部美律子 つかちゃん 塚越孝の 極め付き志ん生