ダンス・ダンス・ダンス。

今日、職場で夏のイベントに向けてのダンスの練習をする。やってみて分かったことは、自分はSMAPにもスクールメイツにもなれないということだ。まさか自分が大塚愛の曲で踊ることになろうとは夢にも思わなかった。それから、サンバのステップもできるようにしなければならない。20代から40代までの男女が汗を流して練習している姿を見ながら含み笑いで職場の人間が通り過ぎていく。疲れました。
自分の編集した広報誌が届く。職場の同僚に配って歩いていると、「これ、面白いんですよね」と声をかけてくれた人が1名。この言葉で2週に渡る日曜出勤も報われるというものだ。
仕事帰りの本屋で1冊。

昨日探した本で、これだけが今日見つかった。『週刊朝日』や『アエラ』で連載していた書評集。文学に偏らず、タレント本から実用書まで幅広く取り上げているのがいい。また、著者名索引と書名索引が付いているのが便利。
家でメールボックスを開くと、「書評のメルマガvol.222」が配信されている。その中から「林哲夫が選ぶこの一冊(20)索引を作りながら読む本」を読む。林さんはまず、冒頭でバーナード・ショウの《書物に索引を付けない奴は死刑にせよ》という言葉を引き、日記や歴史随筆といった書物には索引を付けるべきであるとする。しかし、実際には手間やコストなどの問題からか索引のついていない出版物の方が多い。そこで林さんは自分で索引を作ってしまったという。その対象になったのが木山捷平「酔いざめ日記」である。人名索引に関する引用で、木山を訪ねてきた作家・古木鐵太郎の未亡人から形見として夏羽織を貰う記述が出てくるが、先日来読んでいる鈴木地蔵「市井作家列伝」所収の「古木鐵太郎の矜持」の章で、貧しさ故にインバネスを買えない上林暁のもとに古木未亡人が古木のインバネスを持ってくる話が出てきたことを思い出す。索引は本の楽しみを倍加させるものなので、是非つけてほしいものだ。
「酔いざめ日記」は新刊では入手できないとのことだから、林さんの索引付きで講談社文芸文庫からでも復刊してくれないものだろうか。読みたい。
このところ断続的にちびちびと読んできた「市井作家列伝」読了。「野口冨士男の志操」の章で、同人誌「現代文学」編集者時代の野口冨士男坂口安吾との諍いの話が出てくる。この件に触れた安吾の自伝的小説は読んでいるはずなのだが、この件に関してはすっかり忘れていた。また、この章で中心的に扱われている野口作品「かくてありけり」は単行本を川崎のブックオフの100円棚で見つけて持っているが、未読。同じ著者の「感触的昭和文壇史」も読んでみたい。文藝春秋から出た本だが、これも講談社文芸文庫に入れてくれないものだろうか。
明日の日曜は久々のフリー。神保町の新刊書店や中央線の古本屋を回って色々買い込むことに心を決める。探している本がある世界に足を踏み入れることにする。
誤読日記