切歯扼腕。

今日は、涼しいので仕事帰りに地元の古本屋散策をする。
サブカル系古本屋の100棚から2冊。

川島本は、密偵おまささん(id:mittei-omasa)が日録で取り上げていたのと、来月の中公文庫の新刊井伏鱒二「徴用中のこと」を買って読む下準備のつもりで購入。
高野本は、新刊発売時に買い逃していたもの。僕と同年代の筆者が過ごした大学時代の早稲田の雰囲気を知りたくて気になっていた本だ。大学受験の時に早稲田も受験しようかと思ったのだがこちらの都合がつかず(つまり学力が足りなかったということで)断念した経緯があるため気になるのかもしれない。
少し歩いて、いつもと違う本屋にも足を伸ばすが、この店にも近代ナリコさんの新刊は置いていない。様々なブログで「買った」、「読んだ」、「面白い」という言葉が踊っているのを見る度に切歯扼腕(こんな四字熟語初めて使った)しているのに、今日もまたその姿さえ拝めず。こういう本はネットで注文するのでなく、書店に並んでいる姿を見た上で買って帰りたいのだ。
家に帰り、コンビニで買った『週刊文春』を読む。
小林信彦氏の「本音を申せば」は“東京弁入門”と題され、氏が育った下町で話されていた東京弁を列挙し、辞典風に解説を付けている。「あすびにん」(遊び人)、「おこうこ」(お新香)、「おみおつけ」(味噌汁)といった落語でもおなじみのものから、「すっぽろめし」(汁やお茶がなく、おかずもないのに食べるめし)や「ほまち仕事」(臨時収入を得るための小さな仕事)といった初耳のものまである。「一銭蒸気」の解説で、《成瀬巳喜男監督の映画「噂の娘」(1935)の中でうまくとられられている。》とあり、この映画が観たくなった。今月と来月に予定されている成瀬巳喜男DVDBOXには収録されていない作品だけに気になるところ。
映画と言えば、『週刊文春』映画欄のコラムで、“発掘された映画たち2005”というイベントが東京国立近代美術館であり、伊丹万作監督の「國士無双」が上映されるという。これは観たい。ぜひ、行かなくては。
インテリア・オブ・ミー―女の子とモダンにまつわるあれこれ
くやしいので、とりあえず画像だけ載せておこう。