今日もスター・ウォーズ

昼までぐっすり寝てしまう。幸福感受物質がたっぷり分泌されたようだ。
それにしても暑い。昨晩の豪雨が嘘のようだ。今年の梅雨は真夏日と大雨しかない。こんな気候じゃ、もう梅雨とは呼べないだろう。
午後から職場へ。担当している広報誌と所属部署の夏のイベント用小冊子の編集の大詰めが重なり、2週続けての日曜出勤となる。ipodアン・サリー大貫妙子矢野顕子を聴きながら、8時過ぎまで。自分が最後だと思い、自分の席のあるフロアの照明を切ると、暗闇の向こうから「うおぉ」という叫び声が。もちろん、やみくろ(by村上春樹)ではなく、残っていた同僚だ。申し訳ない。
帰りに今日も本屋で近代ナリコさんの新刊を探すが、やはりない。他のPARCO出版の本はあるのだが。そのかわりにこの本を見つける。

テレビ番組制作社と広告代理店の両方の宣弘社で社長をつとめた小林利雄氏の仕事を振り返った本。僕がリアルタイムで観ているのは「第七章テレビヒーローの黄金時代」から。シルバー仮面アイアンキングが懐かしい。著者の佐々木守さんは、水島新司漫画「男どアホウ甲子園」の原作者でもある。
帰宅すると「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」がやっている。なんだか毎日観ているような気がするな。今週の『週刊文春』連載の小林信彦「本音を申せば」も「スター・ウォーズ」を取り上げている。1977年に作られた「スター・ウォーズ」が1年後に日本で封切られるまでの騒動やいかに黒澤映画からいただいているかなどこれまで何度か読んだ話が多い。その中でジョージ・ルーカスが最初の9部作構想を6部作に変更したのは自分の老化の問題ではなく、9作を貫く太いプロットを作れなかったためだろうという指摘は面白い。どうもエピソード1以降の展開には後付けの感じがしてならないもの。それにしても、70歳を過ぎてなお「スター・ウォーズ エピソード3」を観に行ってしまう小林さんのミーハー振りに思わず、微笑んでしまう。
メルマガの【早稲田古本村通信73号】を読む。この号から前田和彦さんとブログ「エエジャナイカ」(id:akaheru)の北村知之さんによる連載対談「チンキタ本バカ道中記」が始まった。関西古本好き人間の若手有望株のお二方による楽しい会話。学生時代の馴れ初めから、なぜ古本にハマっていったかが笑える掛け合いで読めるのがいい。それにしてもお二人とも20代半ばの若さ。坪内さんの「シブい本」がリアルタイムではないなんて己の歳を感じてしまう。このコンビがあと20年後、岡崎武志山本善行両師匠を超えるような古本対談(と対決)をしてくれることを楽しみにしていたいものです。
ネオンサインと月光仮面 宣弘社・小林利雄の仕事