今日の音楽

CDショップで面出しされていたのを見て衝動買いしてしまった一枚。

  • MADELEINE PEYROUX「CARELESS LOVE」(UNIVERSAL)

帯についていたコピーは“21世紀のビリー・ホリデイ”。1曲目が始まると、音の大きさに耳が反応する。ベースとドラムの音が大きいのだ。この点だけでも、期待が高まる。ベースとドラムの鳴っていないジャズにいいジャズは少ない。マンデリン・ペルーという歌手は全く初めてなのだが、確かにビリーを彷彿とさせるハスキーボイス。声質だけでなく、喉の奥がゴロゴロ鳴る歌い方もよく似ている。自ら弾くアコースティクギター(アコギという略称はどうも馴染めない)もなかなかいい雰囲気だ。花はないけど味がある歌い手。聴いているうちにビリーの歌も聴きたくなった。「BILLIE'S BLUES」を聴く。1954年のドイツにおけるLIVE盤。バックにバディ・デフランコ・グループを従えて軽快に歌うビリー。当時デフランコグループに在籍していたソニー・クラークのピアノがちょっと聴けるのも楽しい。

Careless Love     Billie's Blues