ビジネス雑誌を買いました。

12日の「日用帳」を見ると、『ARE』の洲之内徹特集号の画像が掲載されている。林哲夫さんによる洲之内さんの姿がすばらしい。この表紙だけでもぜひ手元に置いておきたいと思わせる。この雑誌を本棚に飾っているというフジタさんがうらやましい。
夕食を買いによったコンビニで、ふと見かけてこんな雑誌を買ってみた。

ビジネス雑誌など買わない人間がなぜこれを買ったかというと、特集が“日記&ブログ術”で、目次に安西水丸さんや鹿島茂さんの名前が見えたから。家で読んでみると、なんだかスカスカの雑誌だった。ひとつひとつの記事の文字量が少ない。きっと忙しいビジネスマンは、長い記事など読んでいる暇がないのだろう。日記本の名作を14冊あげているが、そのセレクションはいいとして(「戦中派不戦日記」、「富士日記」、「断腸亭日乗」、「植草甚一コラージュ日記」、「JAMJAM日記」など)、本の写真が小さく、記事の文字も小さいなど読書欲を掻き立てないレイアウト。“名作日記に「魂の叫び」を聞く”という惹句もいかがなものか。
この特集で薦めている「4行日記」というのもすごい。《事実》、《発見》、《教訓》、《宣言》の4行からなる日記を毎日つけることで、自分の中のプラス思考を引き出し、前向きな姿勢で日々を過ごすことができるらしい。その結果仕事と私生活が変わるのだそうだ。掲載されていた「4行日記」の正しい例というのを試みに書き抜いてみる。
《事実》15時間寝た
《発見》時間は止まらない
《教訓》時は金なり
《宣言》私は、時間を有効活用している人間です
これを読んで15時間眠れる幸せの方を考えてしまう僕のような人間にはビジネスチャンスというものはきっと縁のないものなのだと思う。もちろん、ビジネス雑誌も。