ゴールラインで止まるを得ず。


 なにやら仕事が混線状態で今何を優先してやらねばならないのか自分でもよくわからなくなっている。抱えている種類の違う複数の仕事がほぼ同じ時期の締め切りに向かってゆっくりとしかし着実に歩を進めていく。気がつけばマラソンの40キロ過ぎとなってもスタート時の集団が誰一人欠けず、横一線のままスタジアムへ入っていこうとしているよう。このままでは、順位の決着もつかず再レースということになりかねないよ。


 気がつけば夜の9時。退勤する。


 閉店間近の本屋でこれを見つける。

  • 小林泰彦「にっぽん町工場遺産」(日経プレミアシリーズ)

 このシリーズを買うのは初めて。日経で出している新書シリーズだ。ヤスヒコ画伯の絵が見えるカバーに思わず立ち止まる。全日空の機内誌『翼の王国』に連載されていた「ずっといいもの」をまとめたもの。ものづくり日本を感じさせる全国の町工場を訪ねたイラストルポ。もちろんイラストも多数収録されている。



 コンビニで『週刊文春』を買って帰る。


 帰宅後、『週刊文春』。小林信彦氏の連載は恒例の脳ドックのはなし。シネマチャートではクリント・イーストウッドグラン・トリノ」がほぼ全員から満点評価。