午後から都内に出張。
出張先で大学時代の恩師と会う。来年の2月で定年と聞き、感慨に耽る。
夕方仕事が終わり、いそいそと神保町へ。
まずは、岩波ブックセンターに飛び込んで『みすず』1・2月合併号(読書アンケート特集号)を購入。
昼食がまだだったので丸香に行く。先日売り切れで食べられなかった肉うどんを頼む。思ったよりボリュームがあり、肉が山盛りになっていた。野菜天とげそ天とともに食べる。粒コショウをかけると風味がまたよい。
いつものコースを流していて悠久堂で探していた小平麻衣子「女が女を演じる」(新曜社)を見つける。思ったより大判の本だ。
東京堂の1階をのぞき、3階へ行こうとしていたら外出から帰ってきた畠中さんとばったり。一緒に階段を昇る。ここで浅生ハルミンさんの新刊「猫座の女の生活と意見」(晶文社)を入手。
- 作者: 浅生ハルミン
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 2009/02/01
- メディア: 単行本
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畠中さんは3月20日に名古屋で行われるsumusの集いに参加する予定だとのこと。僕も日帰りで参加できるようにスケジュールを調整中。
いつものように伯剌西爾でブレンドを飲みながら収穫物を手に取る。『みすず』の読書アンケートをチェック。細かい活字でびっちりと書かれたこの量感がたまらないんだよな。読んでも読んでもまだ先があるのがうれしい。平日の夕刻に珈琲を飲みながら読書アンケートを読んでいる幸福感は本好きにしか味わえないものだと思う。ちょうど半分くらいにある山田稔さんまで目を通して席を立つ。
日本特価書籍にちくま文庫の新刊が入っていた。今月は吉村昭「私の文学漂流」を選ぶ。新潮文庫版を持っていないのだ。
帰宅の車内で松本清張「渡された場面」をほぼ読み終わる。中学2年の時、この作品を僕に勧めた担任の先生はどんな気持ちだったのだろう。2人の女性を同時に妊娠させた男が片方の女性を殺害してしまうという作品で、中学生にはちょっと際どいような描写もある。この作品を勧めた翌年、つまり僕が中3の時、先生は臨月まで大きなお腹を抱えるようにして登校していたのを思い出す。