本を読みに行く神保町。


休日なので、本が読みたくなって電車に乗る。


 行先はどこでもいいと言えばいいのだが、読書に集中するためには乗り換えなくずうっと座って行けるところでないとならないし、買いたい本もあるので大型書店があって人が混みあっていないところという条件を考えて神保町に決めた。


 浅見淵「新編 燈火頬杖」の続きを読みながら電車に揺られていく。


 東京堂西村賢太「小銭をかぞえる」のサイン本が置いてあったのを思い出して行ってみるが、すでに売れていた。

 三階で小田光雄「古本探究」(論創社)を買う。畠中さんに挨拶。

 悠久堂で山田奨治「〈海賊版〉の思想」(みすず書房)を購入。

 日本特価書籍柴田宵曲編「奇談異聞辞典」(ちくま学芸文庫)と難波功士「創刊の社会史」(ちくま新書)を。


 地元に戻り、3時から始まるブックオフの105円商品以外全品半額セールに参加。さほど欲しいものがなく新書数冊のために10分以上レジ待ちの列に並ぶ。もうタイムセールに来るのはよそうと思う。


 帰宅して「新編 燈火頬杖」読了。浅見淵氏が砂子屋書房に関係していて、太宰治「晩年」や尾崎一雄「暢気眼鏡」の出版に関わっていたことを知る。ウエッジ文庫はいい。


 小田光雄「古本探究」をちょっと読むつもりが、数章読み進めてしまう。小田さんの編書房から出した2冊と平凡社新書の2冊を楽しんで読んだ記憶があるので、この人の本には期待値も高いのだがこれも面白い。あとがきによると著者はすでに2千枚ほど書きためているとのことなので、この本が売れてその続編も出版されることを期待したい。

古本探究

古本探究