ジェインを横目に。


 朝4時半起床。寝床の上でパンの朝食をとりながらテレビをつけるとTBSで落語をやっている。演じるは力士出身という歌武蔵という人。名前は以前どこかで聞いたことはあるが、噺を聴くのは初めて。マクラで笑わせてから「たばこの火」という初見の噺に入る。千両を遊びに使う駘蕩としたお大尽をその恰幅の良さとどこか泰然とした雰囲気でよく描き出していた。NHKに変えるとこちらでも落語。名も知らぬ噺家が「ねずみ穴」を演じていた。


 バスの始発に乗り、出張野外仕事。夕方から雨の予報に反して昼から雨。仕事の結果は笑顔と落胆の両方。これはいつも同じ。いや落胆の方が多いか。


 日が暮れるのが早くなった。雨空というだけではなく、6時を過ぎると仕事場には照明が必要になる。暗くなるまで働いて帰る。


 地元の本屋で雑誌を2冊買い、1冊もらう。

  • ku:nel』vol.34
  • フィガロジャポン』10月5日号
  • 『本の話』10月号

ku:nel (クウネル) 2008年 11月号 [雑誌]

ku:nel (クウネル) 2008年 11月号 [雑誌]

madame FIGARO japon (フィガロ ジャポン) 2008年 10/5号 [雑誌]

madame FIGARO japon (フィガロ ジャポン) 2008年 10/5号 [雑誌]





 珍しく『フィガロジャポン』を買ったのはそれが“ロンドン全マップ”特集だから。今から10年以上前に同じ雑誌の同じ特集号を買ったことを懐かしく思い出す。あの頃は毎年のようにロンドンに行っていた。だからロンドン特集号は必要だった。今はまったくロンドンに行けなくなっている。だからロンドン特集号が欲しくなるのだ。


 新書の棚に岩波新書の新刊。待っていた新井潤美氏のジェイン・オースティンものが並んでた。手にとってにんまり。文庫の棚に中公文庫の新刊。ジェイン・オースティン「説得」が平積みに。訳者の違う岩波文庫版を持っているので手にとってぼんやり。
 とりあえず、今日は2冊とも見送ることに。ジェイン・オースティン横目に雑誌2冊買って家路につく。


 YouTubeビル・エバンス・トリオの演奏を流しながら「高円寺古本酒場ものがたり」を読了。


 その後、買ってきた雑誌で目の保養。