肌色の棚。


 今朝、天気予報を確認して暗い気持ちになる。やっと2年ぶりに一箱古本市に参加できるというのに雨に当たるとは。己の日ごろの行いの悪さへの罰が当たったのだろうと思う。しかし、午前中の弱雨程度で済みそうなので前向きに考えることにする。


 仕事を終えて帰宅。明日の準備をしようかと思っているとTVで「ルパン三世カリオストロの城」をやっているではないか。思わず全編観てしまう。何度観ても飽きない。国営カジノ襲撃からカリオストロ公国入国までのテンポのよさと、追っ手から逃げようとするクラリスが登場する前の次元の車輪交換と流れる雲を見つめるルパンのショットの間の取り方に映画を感じる。


 観終わってから、肌色文庫の看板を作ったり、明日箱代わりに使うカバンに本を詰めてみたりと準備を開始。黒いカバンの中に並んだ肌色一色の背表紙は、褐色の肌ならぬ肌色の棚を思わせる。一箱の予備のスリップを用意し、加えて明日一箱から外市へ移動するという行程を活かすためのあれこれなどを録画しておいた「HEROES」を観ながら準備完了。


 明日は90冊近い文庫本を持って千駄木まで行かなければならない。窓の外の雨音は強くなってきている。よし、よし、もっと降れ、降れ、もっと降れ。持ってる雨粒をみんな流してしまえ。そうすればきっと明日は雨があがってくれるだろうから。


 明日の一箱古本市は雨天決行11:00から。肌色文庫は往来堂書店前で開店いたします。池袋・古書往来座外市ともどもよろしくお願いいたします。